2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マカロンをぱくと一口木の芽時

(マカロンを ぱくとひとくち このめどき) ふらんす堂通信 176号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 今号は5句中3句掲載でした。寂しいですが、今回で髙田正子先生の選は終了です。次回からは西村麒麟さんの「うづら集」。また楽しんでまいりましょう。 今度こそ…

春愁や焼香のごと塵つまみ

(しゅんしゅうや しょうこうのごと ちりつまみ) ふらんす堂通信 176号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 ほら、我が家は障子の桟とか、埃が結構たまっているから😅

澄ましたる女雛に髪の乱れかな

(すましたる めびなのかみに みだれかな) ふらんす堂通信 176号花実集 兼題『雛』 髙田正子先生 選 久しぶりにお雛様を出して飾ったら、前回仕舞ったときの薄紙の巻き方が悪かったみたいで、女雛の頭が寝癖みたいになっていました😅

星きれいなんまらきれい冬至の湯

(ほしきれい なんまらきれい とうじのゆ) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 ドキュメント番組で耳にした「星なまらきれい」という言葉が心に残り、作った句です。私にとってはチャレンジ句でした。「なまら」は北海道弁で「とても」。「なまら」を強調すると…

栗飯を膝に離郷の夜行バス

(くりめしを ひざにりきょうの やこうバス) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 秋はどうしても郷愁の句になってしまう。

ハモニカを秋の渚にでたらめに

(ハモニカを あきのなぎさに でたらめに) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 なぜ「でたらめに」なのか。なんとなくです。

大南瓜転がす父の忌が近し

(おおかぼちゃころがす ちちのきがちかし) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 父は農業を営んでいたわけではなく、私も南瓜を転がした経験はないのですが、父の命日が秋なので詠んでみました。

聖書閉ぢ小さき秋灯のみ点す

(せいしょとじ ちさきしゅうとう のみともす) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 聖書を読み終えて天井灯を消し、手元、枕元の小さな灯りのみを点ける。そして心にぽっと灯るもの。そんなイメージの句です。

奥の間の僧の亡骸雨月なる

(おくのまの そうのなきがら うげつなる) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 お盆の法要でお寺にいったとき、前日に前住職(私が通っていた保育園の当時の園長先生)が亡くなられたと聞き、帰り際にご遺体の安置されている部屋に案内していただき、お別れをさ…

螇蚸とぶトラックの荷の瓦礫より

(ばったとぶ トラックのにの がれきより) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 この年の台風の強風で、我が家の差し掛けの波板屋根が飛び、大工さんに修理してもらったときの句です。ちょうど新しい火災保険に入り直したところで、大きな額ではなかったのですが…

跪き墓拭き上ぐる終戦日

(ひざまずき はかふきあぐる しゅうせんび) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 真夏の炎天下、半袖開襟スクールシャツの男子がアスファルトの道端にひざまずき、道路工事の迂回図の看板をしげしげと見ていたのです。そこから地面に直接ひざまずくことって日常…

春の日の象のお尻に小さき椅子

(はるのひの ぞうのおしりに ちさきいす) 第24回 NHK全国俳句大会入選(第一次選考入選) 佳作以上に残れず残念。賞状なし!でも年末ジャンボ宝くじ的な楽しみで投句しているからいいの♡ 今年は35,088句から第一選考通過が7,007句。 ---------------------…

春の夢覚むる間際のサランヘヨ

(はるのゆめ さむるまぎわの サランヘヨ) 句具ネプリ-2023春分- この頃、韓国ドラマにはまっていたのだと思う。トッケビとか。

冠脱ぎし女王の肩へ冬の蝶

(かんぬぎし じょおうのかたへ ふゆのちょう) 句具ネプリ-2022冬至- エリザベス女王の逝去を受けて。

椎茸にちりりと醤油かけてやる

(しいたけに ちりりとしょうゆ かけてやる) 句具ネプリ-秋分- 既発表句で初めて参加させていただきました。

雨の香の残る大根引きにけり

(あめのかの のこるだいこん ひきにけり) 角川俳句2023年5月号掲載句令和俳壇 雑詠 星野高士先生 秀逸 五十嵐秀彦先生 佳作 白岩敏秀先生 佳作 櫂未知子先生 佳作 類想がありそうといわれた句でしたが、久しぶりの共選!嬉しいです!

ぴんと張る聖夜の白き卓布かな

(ぴんとはる せいやのしろき たくふかな) 角川俳句2023年4月号掲載句令和俳壇 雑詠 櫂未知子先生 佳作 久しぶりに櫂先生に採っていただいて嬉しいです!