2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シガレットを美しく吸ふ敗戦忌

(シガレットを うつくしくすう はいせんき) 角川俳句2019年12月号掲載句令和俳壇 雑詠 五十嵐秀彦先生選 推薦 星野髙士先生選 佳作 まさかまさかの本年2回目の『推薦』です。しかも星野先生の佳作まで!驚きましたが、この句をとっていただけてほんとうに…

春の街へ君のスカジャン借りて出づ

(はるのまちへ きみのスカジャン かりていづ) 俳句界2019年12月号 恋する俳句 掲載句編集部選 優秀作品 最終回の恋する俳句♡ ラスト2回に投句し、掲載していただきました。部屋の壁に貼っている小泉今日子先輩のポスターを見て思いついた句です。自分でも…

砂丘蹴るパラグライダー秋の海

(さきゅうける パラグライダー あきのうみ) 俳句界2019年8月号応募句雑詠辻桃子先生 選 佳作今瀬剛一先生 選 佳作 鳥取砂丘の景でした。気持ちいいでしょうね。ふわっとスカッとしたいです。

ビスケットの英字ならべて夜の長し

(ビスケットの えいじならべて よのながし) 俳句界2019年8月号応募句雑詠茨木和生先生 選 佳作櫂未知子先生 選 佳作 小川洋子さんの小説『人質の朗読会』から発想を広げました。小川さん大好きなのです。

桃を買ふ友を初めて見舞ふ日に

(ももをかう ともをはじめて みまうひに) 俳句界2019年8月号応募句兼題:「見」岸本マチ子先生 選 佳作 桃の句は蒼海結社誌への投句『年若の師を見舞ふ日よ水蜜桃』にもあります。なぜか桃→お見舞いの連想になってしまいます。

熟れ柿のぼたぼたしたる日暮かな

(うれがきの ぼたぼたしたる ひぐれかな) NHK俳句 令和元年10月放送応募句 兼題:柿宇多喜代子先生 選 特選・三席 『初芝居』以来のNHK俳句入選で放送で紹介されました。三席にも選んでいただいて驚いています。『柿』も類想になりがちな季語でしたが、気…

句会ライブと岸田劉生展

土曜日は山口市で開催された夏井いつきさんの句会ライブに参加してきました。夏井先生のブログに写真付きで記事がアップされておりましたのでお借りします(→こちら)。ステージ左側の階段のところに黒い頭がぼこっと写っているのが私かな。5月の周南句会ラ…

秋の浜鍵つ子が鍵埋めてをり

(あきのはま かぎっこが かぎうめており)『世界』岩波俳句2019年12月号掲載 兼題「鍵」池田澄子先生 選 佳作 初投句でした。兼題が「鍵」というツイートをみかけて、「鍵っ子!」と思いつき、作った句でした。たまたまですが、題字の「鍵」が二文字入って…

檸檬噛む十九二十に戻れぬ夜

(れもんかむ じゅうくはたちに もどれぬよ)俳句ポスト365(第228回 2019年9月19日週の兼題:檸檬)夏井いつき先生 選 並選 兼題が「檸檬」ということで第219回から久しぶりに投句しました。夏井先生、ありがとうございました。またしばらくお休みします。…

夜長より墨絵の龍の放たれり

(よながより すみえのりゅうの はなたれり)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.11.5(火)兼題:夜長神野紗希さん選 作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「日が暮れるのが早くなり、長くなった夜の時間を、みなさんはどう過ごしていますか。…

「新豆腐できました」てふ女文字

(「しんどうふできました」ちょう おんなもじ) ふらんす堂通信 162号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 初めて寄ったお店で豆腐を買って帰った日のこと。新豆腐以外のものでも成立する句ですね(汗) 162号は五句中二句掲載でした。三句掲載を目指します!

雨叩く葉に空蝉の揺れもせず

(あめたたく はにうつせみの ゆれもせず) ふらんす堂通信 162号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 窓から夕立の庭を眺めていたときの景です。最初は「揺れてをり」としていたのですが、蝉の抜け殻がしかと葉裏についている感じを出したほうがよいかと逆の表現に…