2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雪かとも銀鱗かとも渡り漁夫

(ゆきかとも ぎんりんかとも わたりぎょふ)俳句ポスト365(第165回 2017年2月9日週の兼題:渡り漁夫)夏井いつき先生 選 並選計6句を投句。人・並選のアップ直後だったようで、最初、自分の名前を見つけられず、『あ~。ついに選から漏れたな...』と思った…

鍋蓋のかたかた鳴つて冬の蠅

(なべぶたの かたかたなって ふゆのちょう)俳句界12月号応募句雑詠角川春樹先生 選 佳作辻桃子先生 選 佳作辻先生にとっていただけるとうれしい。

子規庵の表戸くぐる冬の蝶

(しきあんの おもてどくぐる ふゆのちょう)俳句界12月号応募句雑詠佐藤麻績先生 選 佳作去年の11月に根岸の子規庵を訪れました。「表戸くくる」で投句したのですが、「くぐる」に訂正されました。Super 日本語大辞典の古語辞典では「くくる(潜る)」、の…

寒梅や夫の御守選びをり

(かんばいや つまのおまもり えらびおり)俳句界12月号応募句雑詠原和子先生 選 佳作

泣きやまぬ児の手ひきひき雪達磨

(なきやまぬ このてひきひき ゆきだるま)第11回いるか通信句会 堀本裕樹先生 選 佳作 手をひきながら雪達磨のほうにむかっているのでしょうか。雪達磨がやさしくあやしてくれそうですね。 今回で休会となりました。最後を「特選」「秀逸」で飾れなかったの…

蕨狩土の匂ひへつんのめり

(わらびがり つちのにおいへ つんのめり)俳句ポスト365(第164回 2017年1月26日週の兼題:蕨狩)夏井いつき先生 選 人選計7句を投句。そういえば、蕨狩へは行ったことがない。たとえ想像のみでも、発想豊かにしっかりと句を作れるようになりたい。

蜂唸る袋小路の突き当たり

(はちうねる ふくろこうじの つきあたり)俳句ポスト365(第163回 2017年1月12日週の兼題:蜂)夏井いつき先生 選 人選計5句を投句。今回は、普段からブログを(一方的に)読ませていただいている俳ポニストさんのお句が地選に入選していて、私まで興奮しま…

夏蜜柑摘みし鋏の堅き音

(なつみかん つみしはさみの かたきおと)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】夏蜜柑摘むや(剪るや)鋏を鳴らしつつ「出来ていて情景も浮かびます」とのこと。夏蜜柑は夏の季語なので、<堅き音>が効いているかどうか?鋏で剪ることに焦点を絞ったほうがよ…

五つ六つ黄の実の転ぶ春落葉

(いつつむつ きのみのまろぶ はるおちば)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】黄色の実乗せて吹かるる春落葉黄色の実がイメージできない。5、6個の必然性もわからない。春落葉らしさが描けていない。自分としては、金柑の実が木の根元に散らばる古葉の上に転…

ポケットに神籤しのばせ春来る

(ぽけっとに みくじしのばせ はるきたる)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】ポケットに吉の神籤や春を待つこのままでも良いが、なぜ<しのばせ>ているのかがわかりづらいとのこと。「春が来る」で大吉の神籤と暗示させている?添削句のほうが締まりの良い…