2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

秋澄みて海の蒼さの戻りけり

(あきすみて うみのあおさの もどりけり) 第9回いるか通信句会 堀本裕樹先生 秋になると、さまざまなものが澄んできますね。海もさらに澄み、蒼を取り戻したのですね。この句も美しいですね。 自分でも気に入っている十二音だったので、先生に添削してもら…

バスを待つ空に晩夏の始まれり

(バスをまつ そらにばんかの はじまれり)俳句界8月号応募句。雑詠古賀雪江先生 選 秀逸雑詠、兼題、トーナメントで計7句投句。4句とって戴き、1句がまさかの秀逸でした。ビギナーズラックが続きます。

夕立や社務所の猫の眠り顔

(ゆうだちや しゃむしょのねこの ねむりがお)俳句界8月号応募句。雑詠角川春樹先生 選 佳作

グラシンの巻かれたる古書桐一葉

(グラシンの まかれたるこしょ きりひとは)俳句界8月号応募句。兼題:「書」中西夕紀先生 選 佳作

秋の夜や妻の名借りて試し書き

(あきのよや つまのなかりて ためしがき) 俳句界8月号応募句。兼題:「書」大高霧海先生 選 佳作

ガラス戸の松のみどりや玉の汗

(がらすどの まつのみどりや たまのあせ) 俳句界8月号投句 選外

境内の灯籠赤き惜命忌

(けいだいの とうろうあかき しゃくみょうき) 俳句ポスト365(第157回 2016年10月6日週の兼題:波郷忌) 夏井いつき先生 選 並選計6句を投句。忌日季語も難しかった。

寒柝やシベリアのごと寒き宿

(かんたくや シベリアのごと さむきやど)伊吹嶺会 渡辺慢房 先生 【添削句】寒柝や灯り乏しき鄙の宿壺 寒柝もシベリアも寒き宿も寒いことを言っている。寒々しい、わびしい気持ちが伝わるように詠むこと。

緩やかな笹原の道小春かな

(ゆるやかな ささはらのみち こはるかな)伊吹嶺会 渡辺慢房 先生 【添削句】笹原の尾根路辿る小春かな山の笹原を辿る気持ちよさを詠むとよい。

山茶花の白より先に散りにけり

(さざんかの しろよりさきに ちりにけり)伊吹嶺会 渡辺慢房 先生 【添削句】山茶花の白き花より散り初めぬ

黄落の海へ魚のやうに行く

(こうらくの うみへさかなの ようにいく) NHK俳句 平成28年10月放送応募句 兼題:黄葉・黄落 夏井いつき先生 選 佳作

蘆刈のしなりを腋に受け容れり

(あしかりの しなりをわきに うけいれり)俳句ポスト365(第156回 2016年9月15日週の兼題:蘆刈)に投句し、並選にとっていただきました。計5句を投句。