2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

しば犬を叱つて撫でて春夕焼

(しばいぬを しかってなでて はるゆやけ) 俳句界2018年5月号応募句雑詠鈴木しげを先生 選 佳作行方克巳先生 選 佳作 俳句ポストの兼題「金盞花」で選外だった句を作り替えました。5月は句会、結社誌などの投句と重なってしまい、単に句数を揃えただけで不…

薫風や写生の筆を休めたり

(くんぷうや しゃせいのふでを やすめたり) 俳句界2018年5月号応募句兼題:「生」名和未知男先生 選 佳作 兼題は二句投句して全没のことが多いので一句のみでも選入りは嬉しいです。ただ他の方の句を拝見すると、私は俳句界の漢字一文字兼題を少し難しく考…

湖の翡翠色して余花明かり

(みずうみの ひすいいろして よかあかり) 俳句界2018年5月号応募句俳句トーナメント石井いさお先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作4ヵ月連続のトーナメント出場にはなりませんでしたが、満足。ここで採っていただけるのなら、結社誌に投句すればよかったかも…

踝のたしかに蛇とすれ違ふ

(くるぶしの たしかにへびと すれちがう) NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2018.8.20(月)兼題:蛇神野紗希さん選 今回は、ことしの俳句甲子園(去る8月19日開催)の兼題にもなっていた、「草笛」、「蛇」、「胡瓜」、「滴り」からの俳句募集でした。こ…

泣きやまぬ裸子に犬大きかり

(なきやまぬ はだかごに いぬおおきかり) NHK俳句 平成30年7月放送応募句 兼題:裸岸本尚毅先生 選 佳作 現時点で年間全没を恐れていた岸本尚毅選。はじめての佳作です。テキストに掲載されている入選句をみる限り、「裸子」で詠んだ句が多かったような気…

千枚の踊浴衣をどんと置く

千枚の踊浴衣をどんと置く (せんまいの おどりゆかたを どんとおく)俳句ポスト365(第199回 2018年6月28日週の兼題:踊)夏井いつき先生 選 人選 投句後、「どんと」は「どかと」のほうがよかったかなと...。 踊 秋の季語。盆踊のことなので、バレエやフラ…

夏草は夜に育ちて星に濡る

(なつくさは よるにそだちて ほしにぬる)俳句ポスト365(第198回 2018年6月14日週の兼題:夏草)夏井いつき先生 選 人選 シェイクスピア劇、ヘンリー五世の台詞、「Grew like the summer grass, fastest by night」からイメージして作りました。 この句も…

夏草や馬券かつたりはづれたり

(なつくさや ばけんかったり はづれたり)俳句ポスト365(第198回 2018年6月14日週の兼題:夏草)夏井いつき先生 選 人選 競馬経験ゼロですが、馬券という言葉で、兼題「風邪」以来二度目の人選でした。今回は嬉しいことに2句入選でした。