2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴンドラのぐわんと揺れて男滝かな

(ゴンドラの ぐわんとゆれて おだきかな) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選 初めての結社誌投句です。10句中6句掲載でした。巻頭を飾る方だと8句掲載です。『選から漏れた句の理由を各自考えなさい』と主宰に言われています。投句直後から自分でもわかって…

夏痩の背中を掻いてくるる人

(なつやせの せなかをかいて くるるひと) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選

月桂冠かぶつたままの夏カレー

(げっけいかん かぶったままの 夏カレー) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選

桃の花隣の猫が鼻鳴らす

(もものはな となりのねこが はなならす) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選

白模型のやうなビル群花の昼

(しろもけいの ようなビルぐん はなのひる) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選

花冷の明月院をあとにして

(はなびえの めいげついんを あとにして) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選 鎌倉・明月院。あじさいで有名なお寺ですが、桜の咲く頃のことを詠んでみました。花冷 桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。花冷という言葉のもつ美しい響きが好まれる(角川書…

付箋紙に明日のことなど色鳥来

(ふせんしに あすのことなど いろどりく)俳句ポスト365(第204回 2018年9月6日週の兼題:色鳥)夏井いつき先生 選 人選 複数句投句して、自分でもこの句かなと思っておりました。ちょうど投句の締切が安室奈美恵ちゃんの引退のころで、そんな句も詠んでみ…

まあ坊と呼ばれし兄や勝角力

(まぁぼうと よばれしあにや かちずもう)一句一遊 兼題:坊夏井いつき先生 選 2018.10.16 火曜日放送 久しぶりの一句一遊への投句。火曜日登場でした。プレバト風に言うと、火曜日は凡人です(笑)まぁ坊は私の兄の小さいときの呼び名。相撲はとりません。放…

無花果やイエスの墓は空つぽで

(いちじくや イエスのはかは からっぽで)俳句ポスト365(第203回 2018年8月23日週の兼題:無花果)夏井いつき先生 選 人選 無花果と聖書の連想で作句した方は多かったと思います。初めての三句人選掲載でした。嬉しいです。

無花果に触れて指紋の薄れてく

(いちじくに ふれてしもんの うすれてく)俳句ポスト365(第203回 2018年8月23日週の兼題:無花果)夏井いつき先生 選 人選 私もすぐに手が痒くなりやすいタイプなのですが、無花果の白い汁はタンパク質分解酵素・フィシンというもの。食後のデザートとして…

無花果のここと定めて剥きはじむ

(いちじくの こことさだめて むきはじむ)俳句ポスト365(第203回 2018年8月23日週の兼題:無花果)夏井いつき先生 選 人選 8月は無花果をたくさん食べました。食べて吟行。美味しい吟行。

ねぎらひのやうな日差しや秋祭

(ねぎらいの ようなひざしや あきまつり)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2018.10.1(月)兼題:秋祭神野紗希さん選 特選 詠むときのポイントは、『秋祭といえば、みこしやはっぴなどお祭りらしいもののイメージが浮かぶので、そこにいかに自分なりのイ…

天窓の小さき空より星涼し

(てんまどの ちさきそらより ほしすずし) 俳句界2018年6月号応募句雑詠稲畑廣太郎先生 選 秀逸能村研三先生 選 佳作 今号は7句中4句掲載。うち一句が秀逸。自分でもあまり出来の良くない投句内容だったと思うので上出来です。秀逸選では中七が『小さき窓よ…

新宿の夏の夕べの酒場かな

(しんじゅくの なつのゆうべの さかばかな) 俳句界2018年6月号応募句雑詠大串 章先生 選 佳作田島和生先生 選 佳作 5月下旬に仕事のイベントと句会で東京に行った際、夕方から新宿に繰り出したときのことを詠みました。新宿三丁目『池林房』

梅雨晴の砂場にできる山いくつ

(つゆばれの すなばにできる やまいくつ) 俳句界2018年6月号応募句兼題:「砂」高橋将夫先生 選 佳作 NHK俳句で岸本尚毅先生が下五を「〇〇いくつ」に添削されたのを見て以来、いつか自分も使ってみようと思っていたのでした。 梅雨晴は五月晴、梅雨晴間と…

さらさらと髪梳く指やソーダ水

(さらさらと かみすくゆびや ソーダすい)俳句界2018年6月号応募句俳句トーナメント石井いさお先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作 季語が若干即き過ぎかな...と思いながらもそれ以上思いつきませんでした(汗)選に入ったのでOKでしょうか? サザンの「栞のテ…

蛇口より百滴目落ち無月なり

(じゃぐちより ひゃってきめおち むげつなり)俳句ポスト365(第202回 2018年8月9日の兼題:無月)夏井いつき先生 選 人選 無月とは、単にあいにくの曇り空で月が見えないことではなく、旧暦八月十五日の夜の月が見えないことです。今年の中秋の名月(9月24…