春 時候

花時の肩の触れあふ立ち飲み屋

(はなどきの かたのふれあう たちのみや) 『蒼海』21号 堀本裕樹主宰 選 空港にほど近い場所に住んでおり、空港内にある角打ちがお気に入りで、時々平日昼間からふらっと立ち寄ることがありました。コロナ禍以降は行けておらず、再訪したいです!花時は桜…

うららかや花の形に手巻き寿司

(うららかや はなのかたちに てまきずし) 『蒼海』21号 堀本裕樹主宰 選 主宰の句<麗かや丘のかたちのカンパーニュ>が好きで、ちょっと似た句を作ってしまいました。

マカロンをぱくと一口木の芽時

(マカロンを ぱくとひとくち このめどき) ふらんす堂通信 176号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 今号は5句中3句掲載でした。寂しいですが、今回で髙田正子先生の選は終了です。次回からは西村麒麟さんの「うづら集」。また楽しんでまいりましょう。 今度こそ…

春の日の象のお尻に小さき椅子

(はるのひの ぞうのおしりに ちさきいす) 第24回 NHK全国俳句大会入選(第一次選考入選) 佳作以上に残れず残念。賞状なし!でも年末ジャンボ宝くじ的な楽しみで投句しているからいいの♡ 今年は35,088句から第一選考通過が7,007句。 ---------------------…

膝抱いて春昼の湯に胎児めく

(ひざだいて しゅんちゅうのゆに たいじめく) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 昼間にお風呂に入ることも多い私。今年のコロナ禍の憂鬱さも少し表れているような...。

春昼の薬袋のふくらみよ

(しゅんちゅうの くすりぶくろの ふくらみよ) あるふぁ俳壇2020年夏号掲載句予備選句 予備選に入った句の*マークがついていたのですが、どなたが拾ってくださったのでしょうね。佳作までのあと一歩が遠いです。

暖かや消しゴム拾ふ足の指

(あたたかや けしごむひろう あしのゆび) NHKラジオ 文芸選評 令和2年4月18日放送応募句 兼題:暖か関 悦史さん 選 前回投稿した記事と前後しますが、その前に投句していたものがNHK俳句テキスト7月号に掲載されておりました。しかもなぜか「レモネード」…

うららかや大福餅の粉のきめ

(うららかや だいふくもちの こなのきめ) ふらんす堂通信 164号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 大福餅、よく食べるのです。セブンイレブンの豆大福もよく食べます(つぶあんのほう)。

四つ足で駆けてゆきたし春大地

(よつあしで かけてゆきたし はるだいち) 角川俳句2020年5月号掲載句令和俳壇 雑詠 五十嵐秀彦先生選 佳作 ようやくの掲載でした(涙) 2ヵ月続きの全没だったかと思います(汗) 馬のギャロップ(襲歩)のごと、わたしも緑の丘を駆けていきたいな~と!

野良猫の訪ねてきたる春の窓

(のらねこの たずねてきたる はるのまど) NHK俳句さく咲く!令和2年2月放送応募句兼題:春堀本裕樹先生 選 佳作 我が家の周りの猫さんたちも春は特に賑やかです。喧嘩なのか恋の戯れなのか。

春の街へ君のスカジャン借りて出づ

(はるのまちへ きみのスカジャン かりていづ) 俳句界2019年12月号 恋する俳句 掲載句編集部選 優秀作品 最終回の恋する俳句♡ ラスト2回に投句し、掲載していただきました。部屋の壁に貼っている小泉今日子先輩のポスターを見て思いついた句です。自分でも…

春分のふくらんでゐる地球かな

(しゅんぶんの ふくらんでいる ちきゅうかな) 俳句界2019年4月号応募句雑詠茨木和生先生 選 佳作 『もしかしたら類想句があるかも?』と思いつつ作りましたが、自分では気に入っています。

産直の野菜や春を追ひかける

(さんちょくの やさいや はるをおいかける) 俳句界2019年3月号応募句ここを直せば入選能村研三先生 3年間俳句界への投句を続け、この欄に掲載していただくのは初めてです。貴重な添削をいただき、お得感たっぷりです(笑) 春が近づくにつれ色とりどりの季節…

美術展窓いつぱいの木の芽晴 

(びじゅつてん まどいっぱいの このめばれ) 俳句界2019年3月号応募句兼題:「美」岸本マチ子先生 選 佳作名和未知男先生 選 佳作 珍しくわたくしが兼題で複数の選者の選に入るとは!感激です。 木の芽晴 さまざまな木が芽吹く頃のこと。微妙な遅速はありな…

守備の声間のびしてをり日永し

(しゅびのこえ まのびしており ひながし) ふらんす堂通信 160号花実集 兼題『日永』 髙田正子先生 選 家の裏手が小学校で土日に少年野球の練習をよくしています。守備の時の掛け声。『うぇ~い』って聞こえますよね。仲間への掛け声というよりも自分の身体…

ぽつぽつと猫の足あと辻の春

(ぽつぽつと ねこのあしあと つじのはる) 俳句界2019年1月号応募句俳句トーナメント佐久間慧子先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作 わが主宰に採っていただける幸せ♪ この幸運がいつまでも続きますように(笑)最初、下五を「春の土間」としていたのです。ただ…

うらうらと鰐やはらかなたまごうむ

(うらうらと わにやわらかな たまごうむ)俳句ポスト365(第211回 2018年12月13日週の兼題:うらうら)夏井いつき先生 選 人選 うらうら。三春の季語 麗かの傍題。「春のうららの隅田川~♪」ですね。うらうらでは掲載されていない歳時記もあるかもしれませ…

立春や助役のスピーチに涙

(りっしゅんや じょやくのスピーチに なみだ)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.2.4(月)兼題:立春神野紗希さん選 立春で詠むときのポイントは、『昨日と変わらない風景も立春と聞いただけで輝き出す。言葉の力で日常が光り出す。(立春とは)そう…

花冷の明月院をあとにして

(はなびえの めいげついんを あとにして) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選 鎌倉・明月院。あじさいで有名なお寺ですが、桜の咲く頃のことを詠んでみました。花冷 桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。花冷という言葉のもつ美しい響きが好まれる(角川書…

夏近し錦帯橋の弧のてつぺん

(なつちかし きんたいきょうの このてっぺん) 俳句界2018年4月号応募句雑詠鈴木しげを先生 選 佳作夏石番矢先生 選 佳作

角砂糖積み上げらるる目借時

(かくざとう つみあげらるる めかりどき) 俳句界2018年3月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選 1回戦敗退先月に続いて堀本先生のトーナメント選出が嬉しいです♪ 今月号は投句した七句のすべてが自分の中では実験的な冒険句でした。なので三句も選に入…

春の夜やLの発音繰り返す

(はるのよや えるのはつおん くりかえす) 俳句界2018年3月号応募句雑詠角川春樹先生 選 秀逸夏石番矢先生 選 佳作 自分としてはかなり冒険した句です。艶めかしい夜。選んでいただけるとしたら、この先生方かなと思っておりました。ビンゴでした(笑)

鳶色の消印のある春の文

(とびいろの けしいんのある はるのふみ) 俳句界2018年2月号応募句雑詠山尾玉藻先生 選 佳作

西の山東の山も春の朝

(にしのやま ひがしのやまも はるのあさ) NHK俳句 平成30年4月放送応募句 兼題:春暁 宇多喜代子先生 選 佳作 NHK俳句は新選者になり、気持ちも新たに投句しました!と言いたいところですが、「春暁(しゅんぎょう)」は全く思いつかず、2句のみの投句でし…

ポケットに神籤しのばせ春来る

(ぽけっとに みくじしのばせ はるきたる)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】ポケットに吉の神籤や春を待つこのままでも良いが、なぜ<しのばせ>ているのかがわかりづらいとのこと。「春が来る」で大吉の神籤と暗示させている?添削句のほうが締まりの良い…

春暑し鏡面ごしのわれとわれ

(はるあつし きょうめんごしの われとわれ) 街の中に設置されている現代彫刻。暑くけだるい一日でした。

夏近し息吹溢るゝ遊休地

(なつちかし いぶきあふるる いうきうち) 散歩の途中、鮮やかな黄色と緑に彩られた空き地が目に飛び込んできました。黄色い小花はポテンティラ・ベルナ?ふかふかに生い茂っています。

行く春や命乞ひするひよこ菓子

(ゆくはるや いのちごいする ひよこがし) 二つほどお裾分けいただき、バッグの中に直接入れて帰ったら、頭が潰れてしまい、なんだか愛嬌のある顔になりました。春限定の「桜ひよこ」はほんのり桜風味の餡入り。

のら猫の強きまなざし冴えかえる

(のらねこの つよきまなざし さえかえる)