2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

元彼と小春のバッティングセンター

(もとかれと こはるの バッティングセンター) 俳句界2019年11月号 恋する俳句 掲載句編集部選 優秀作品 このコーナーの作品募集が10月で終了ということで投句してみました。こういうのも楽しいですね。

一杯の水飲み干して翌は秋

(いっぱいの みずのみほして あすはあき) 俳句界2019年7月号応募句ここを直せば入選有馬朗人先生 2回目の「ここを直せば入選」でした。 一杯の水飲み干して明日は秋(添削句) 「翌は」を「明日は」に直していただきました。拙句への直接のコメントはなく…

枝豆の湯切りの音や雨あがる

(えだまめの ゆきりのおとや あめあがる) 俳句界2019年7月号応募句雑詠鈴木しげを先生 選 佳作西池冬扇先生 選 佳作山尾玉藻先生 選 佳作 句材に困ったときに作る食べもの即興句でした(笑)複数選に入って嬉しいです。

一人みる花火の空の遠かりき

(ひとりみる はなみのそらの とおかりき) 俳句界2019年7月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 秀逸今瀬剛一先生 選 佳作 海の日にちなんで地元の港で毎年花火大会が開催されます。早めに食事を済ませてビールやジュース、アイスやフルーツなどを銘々がもち、自宅…

ちりちりとフィルムを巻いて夕芒

(ちりちりと フィルムをまいて ゆうすすき) NHK俳句さく咲く!令和元年9月放送応募句兼題:芒堀本裕樹先生 選 佳作 母の退院に備えて急遽一部屋整理しました。自分一人の手には負えなかったのであっさり業者に依頼しましたが...。そのときに父の古いカメラ…

諸事終へて二百十日の夕餉かな

(しょじおえて にひゃくとうかの ゆうげかな) NHK俳句 令和元年9月放送応募句兼題:厄日宇多喜代子先生 選 佳作 季語は二百十日、厄日、二百二十日。立春から数えて二百十日めの意で、九月一日ごろ。「二百二十日」とともに台風が襲来することが多い時期で…

秋の夜の裸婦の油絵古びゆく

(あきのよの らふの あぶらえ ふるびゆく) まのあたり句会 2019.9.1(日)野口る理さん 並選 少し前になりますが、久しぶりに東京の句会に参加してきました。8月31日に「いるか句会」、9月1日に「まのあたり句会」です。この回のまのあたり句会の講師が、…

仙人掌の花冠や西に土星

(さぼてんの はなかんむりや にしにどせい) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 夏の夜空に土星がみえるとしたら、深夜3時頃でしょうか。 5号は10句中7句掲載という成績でした。6句、7句をうろうろという感じです。改めてみると植物の季語ばかりで反省。自分で…

あぢさゐや往復書簡てふ形

(あじさいや おうふくしょかんちょう かたち) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 当初、この句はあじさい以外の季語でした。春の季語の「鳥の恋」だったかな。投句時期が5月15日頃で、季節先取りで夏の季語を少し増やしたいなと、季語をチェンジしたように思い…

馥郁と白薔薇の風マリア像

(ふくいくと しろばらのかぜ マリアぞう) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 「馥郁と」という措辞を使ってみたくて...からの作句です。そうしましたら、蒼海5号の対談が主宰×日下野由季さん×堀切克洋さんでびっくり!日下野さんの第二句集のタイトルが『馥郁』…

百合ひらく洗礼式の朝が来て

(ゆりひらく せんれいしきの あさがきて) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 植えた覚えのないものが庭に咲くことって結構ありますよね。わが家も植えた覚えのない百合が勝手口のコンクリートの隙間に毎年咲いてくれます。

葉桜や菩提寺の風ふくらみぬ

(はざくらや ぼだいじのかぜ ふくらみぬ) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選葉桜の中の無数の空騒ぐ 篠原梵この頃、小澤實さん著の『名句の所以』を読んでおりました。俳句あるふぁ2019年春号に小澤さんと堀本主宰の対談記事があり、篠原梵の葉桜の句についての…

虻騒ぐ五重塔の高みかな

(あぶさわぐ ごじゅうのとうの たかみかな) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 5月の大型連休に唯一出かけたのが山口市の瑠璃光寺。句材を求めてです。結局この一句しかできませんでした。一人蕎麦屋に入り、盛りと冷や酒をいただいて帰りました。そのことも詠…

夏蜜柑剥くのが好きで世話焼きで

(なつみかん むくのがすきで せわずきで) 『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選 母の療養に絡めての句作が続いて恐縮ですが、去年から食が細くなってしまった母。何か少しでも口にできるものはないかと、好物の果物を買ってきてはせっせと剥いてあげる日々が続きま…

林檎もて心室の孔塞がうか

(りんごもて しんしつのあな ふさごうか) 角川俳句2019年10月号掲載句令和俳壇 題詠「心」 夏井いつき先生選 特選 まさかまさかまさかの特選でした。しかも一席なのだそうです。こんなに素晴らしい鑑賞文をいただいて身に余る光栄です。6月末の応募句なの…

いつせいにバタ足進む初プール

(いっせいに バタあしすすむ はつプール) 俳句界2019年6月号応募句目からウロコの!俳句添削教室長嶺千晶先生 選 添削 初めて添削をいただきました。嬉しいです\(^o^)/《添削》いつせいにバタ足進みプール燦 「燦」なんて自分では絶対に思いつきません✨…

青鷺やひとりぼつちの下校どき

(あおさぎや ひとりぼっちの げこうどき) 俳句界2019年6月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選 佳作 久しぶりのトーナメント選でした。近所を散歩中、よく鷺に出会います。いきなり出くわしてお互いに吃驚します。

ほたる手にはにかんでゐる転校生

(ほたるてにはにかんでいる てんこうせい) 俳句界2019年6月号応募句雑詠山尾玉藻先生 選 秀逸茨木和生先生 選 佳作 ラジオまどんなの兼題「蛍」の没句を作り直しました。没句供養できました。

病床の母残し来てソーダ水

(びょうしょうの ははのこしきて ソーダすい) 俳句界2019年6月号応募句雑詠今瀬剛一先生選 佳作西池冬扇先生 選 佳作 母入院中の句です。母がリハビリ室や検査室に行っている間、ドトールでカフェオレを飲んで一息つくのが日課でした。