2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本堂にチェロ置かれある秋気かな

(ほんどうに チェロおかれある しゅうきかな) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 市内のお寺でクラシックコンサートが開催されたことがありました。秋の紅葉の時分で夜のお庭がライトアップされて。 22号は8句掲載。満足です。来週初めには23号が到着予定なの…

三伏や鳥居残れる廃漁港

(さんぷくや とりいのこれる はいぎょこう) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 散歩中にみつけた漁港近くの小さな神社からの創作句。寂れたひなびた港ですが健在で、廃漁港は言い過ぎです(汗)

氷菓売る夜の東京タワー背に

(ひょうかうる よるのとうきょうタワー せに) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 東京スカイツリーのライティングがアイスキャンディーのような色合いだったのを見て。音数の都合で東京タワーに変えました。

夕風に帰省の兄の寝まりをり

(ゆうかぜに きせいのあにの ねまりおり) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 コロナ禍の規制が緩和されたGW明けに「久しぶりにお袋の顔を見たい」と兄が帰ってきました。普段は都会暮らしの兄。夕方、気持ちよさそうに昼寝をしておりました。

雨の日の蛍袋の硝子めく

(あめのひの ほたるぶくろの がらすめく) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 雨に濡れた植物を詠みたくて。

磨硝子に守宮来ぬ夜のつづきをり

(すりがらすに やもりこぬよの つづきおり) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 窓硝子を這う守宮を見ながら夕飯の食器を洗うことが多いのですが、姿を見せない夜は「どうしたのかな」と心配になります。

初夏の岬大きく回るバス

(はつなつの みさきおおきく まわるバス) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 近所の小さな漁港の手前がバスの終着地。

若葉風さつきと違ふ柄の猫

(わかばかぜ さっきとちがう がらのねこ) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 近所に野良猫がどんどん増えて困っています。餌をやっている方がおられるようです。自分も猫好きなので黙認しておりますが...。