2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春潮を黒き機影の泳ぎをり

(しゅんちょうを くろききえいの およぎおり) 俳句ポスト365(第189回 2018年2月8日週の兼題:春潮)夏井いつき先生 選 並選 イマイチの句!あやうく全没になるところでした。「春の潮」「春の海」「春の波」の違いをもっとよく考えなければ...(猛省)

長老のターニャてふ名の竃猫

(ちょうろうの ターニャちょうなの かまどねこ) 俳句界2017年12月号応募句雑詠角川春樹先生 選 秀逸稲畑廣太郎先生 選 佳作 友人の愛猫のお名前をお借りしました。竃猫とは、竃があったころ、暖まるために火の落ちた竃の中に入り灰だらけになった猫のこと…

薄皮の薄き蜜柑を好みけり

(うすかわの うすきみかんを このみけり) 俳句界2017年12月号応募句雑詠佐藤麻績先生 選 佳作

毛筆のたつぷりとして春の川

(もうひつの たっぷりとして はるのかわ) 俳句界2017年12月号応募句雑詠今瀬剛一先生 選 佳作

島蜜柑耳の中まで酸つぱさが

(しまみかん みみのなかまで すっぱさが) 俳句界2017年12月号応募句兼題:「中」高橋将夫先生 選 佳作名和未知男先生 選 佳作

すつきりと鼻とほりたる梅見かな

(すっきりと はなとおりたる うめみかな) NHK俳句さく咲く!平成30年2月放送応募句兼題:梅見櫂未知子先生 選 佳作 この兼題の締め切りの頃は忙しくて、『なんとか投句した感』がありありなのですが、自分ではちょっと変わった句を採ってもらえたのが嬉し…

手折られて薇きゆうと鳴きゐたり

(たおられて ぜんまいきゅうと なきいたり) 俳句ポスト365(第188回 2018年1月25日週の兼題:薇)夏井いつき先生 選 人選 このごろ安定の人選。なんて言ってると全没の闇に落ちそうです。 しかし、12句投句して1句のみ人選という効率の悪さよ...。前回の「…

しやぼん玉巴里の小径で生まれたの

(しゃぼんだま パリのこみちで うまれたの) 俳句ポスト365(第187回 2018年1月11日週の兼題:しゃぼん玉)夏井いつき先生 選 人選 一見与しやすそうで、実際作句してみると難しい兼題でした。 池田 澄子さんの代表句『じゃんけんで負けて螢に生まれたの』…

便箋をゆつくり開き寒卵

(びんせんを ゆっくりひらき かんたまご) 俳句界2017年11月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 特選今瀬剛一先生 選 佳作角川春樹先生 選 佳作 俳句界で初めての特選に!ありがとうございました。選評を引用します。 「寒卵」は何かと取り合わせるのが難しい季語…

瞬きもせずに乳飲む日向ぼこ

(まばたきも せずにちちのむ ひなたぼこ) 俳句界2017年11月号応募句兼題:「瞬」岸本マチ子先生 選 佳作高橋将夫先生 選 佳作