俳句雑誌「noi」vol.13~16

俳句雑誌「noi」(代表 神野紗希・野口る理)の誌友になりました。
毎月10句投句です。野風抄(投句数3)には年間テーマがあり、今年度は「連作」です。タイトル付きの3句連作として掲載か、1句のみの掲載となります。
投句の際、未発表句/既発表句は問われません。今のところ、新作・未発表句を発表できるよう頑張っています(が、そろそろ限界ぽい)。

4ヵ月分ずつざっくりアップします。

 

noi|vol.13|2026年05月号

遥野集* 神野紗希 選(*ことに傑出した作品)
聴力を検査する箱さくら貝
シクラメンとぎゆうぎゆう詰めのペン立てと
水琴鈴鳴るよ黄蝶のさりぎはは(noi40)
熊ン蜂飛ぶや乱打のトイピアノ
直立のミーアキャットや蘖ゆる
桜蘂降るあとがきを添ふるかに
パイ生地のさくさくくづれ春落葉


野風抄 野口る理 選
琥珀
春の日にかざしてピアス検品す
午後の陽は甘し琥珀に眠る蜂
街おぼろ少年の靴蛍光す


noi|vol.14|2026年06月号

野惟集 神野紗希 選
ぬかるみの乾き初めたる梅日和
病名のやうやうついて雨水かな
ひと匙の桜田麩や春の山
ジュリエット役の少年揚雲雀
枝長き桃を活けたる鬼門かな


野風抄 野口る理 選
和三盆とエスプレッソと朝東風と


noi|vol.15|2026年07月号

野惟集 神野紗希 選
淡雪や辛ラーメンに溶くチーズ
たんぽぽの湧き咲き廃車まだそこに
花見へとグリーンカレー鍋いつぱい
薫風や洗ひざらしのズック靴
カレー屋の壁のガネーシャ黄金虫


野風抄 野口る理 選
ストロー
ストローの噛み跡水中花の泡
日焼止め塗り残したる耳の裏
ロールオンアロマひと塗り夕涼み


noi|vol.16|2026年08月号

野惟集 神野紗希 選
クロテッドクリームは雲夏めける 
ぐい〳〵と犬に曳かるる薄暑光
似顔絵に紅をひと刷け新樹光
夕さりの天使の梯子麦熟るる
白日や石あらあらと瑠璃蜥蜴


野風抄 野口る理 選
ぽつぽつとつづく話や茹小豆

明易し母の不安をなだめゐて

(あけやすし ははのふあんを なだめいて)

ふらんす堂通信 189号
またたき集 題詠「短夜」 森賀まり先生 選

掲句は添削をいただきました。ありがとうございます!
原句)明易し不穏の母をなだめゐて

初句会すつと茶托を引き寄する

(はつくかい すっとちゃたくを ひきよする)

『蒼海』32号 堀本裕樹主宰 選


年明け最初の句会で出された兼題「初句会」。ネットで検索して、とある結社の初句会からイメージをもらいました。コの字に据えられた長テーブルに白い卓布が掛けられ、お茶と和菓子が出されている規模の大きな句会で、どこか緊張感がありました。