2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

片恋の子の縫ひあげし浴衣かな

(かたこいの このぬいあげし ゆかたかな) NHKラジオ 文芸選評 令和元年7月放送応募句 兼題:浴衣西村和子先生 選 佳作 文選は投句できていない月もあるのですが、3月の兼題「雛あられ」に続いて二度目の佳作!嬉しいです。 被服学科卒で現在家庭科の教員を…

踊下駄カツンとひとつ鳴らしけり

(おどりげた カツンとひとつ ならしけり) NHK俳句さく咲く!令和元年8月放送応募句兼題:踊堀本裕樹先生 選 佳作 踊は毎年どこかで兼題として出され、私には苦手意識が強い兼題です。そのうえこのごろは投句数を減らし、「もしなんとか選んでいただけるの…

和草に濡るるくるぶし精霊舟

(にこぐさに ぬるるくるぶし しょうりょうぶね) NHK俳句 令和元年8月放送応募句兼題:灯籠流し井上弘美先生 選 佳作 和草(にこぐさ)は、「葉や茎の柔らかい草」のこと。一説には「箱根羊歯(はこねしだ)」の古名とも。和(にこ)が笑う、にっこりするこ…

銀匙の光を添へてシャーベット

(ぎんさじの ひかりをそえて シャーベット) あるふぁ俳壇2019年秋号掲載句井上弘美先生 入選 今年の春号から三度目の投句。井上先生は今号からの選者で、思いがけず入選をいただきました。この句は6月12日の、母が手術室から戻ってくるまでの待機時間に作…

洗面の朝の湖畔や霧走る

(せんめんの あさのこはんや きりはしる)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.9.5(木)兼題:霧神野紗希さん選 秋の季語『霧』。今年の俳句甲子園の決勝リーグの兼題でした。紗希先生からのメッセージは、「世界をおおいかくしてしまう霧。その不安を…