片恋の子の縫ひあげし浴衣かな

(かたこいの このぬいあげし ゆかたかな)

NHKラジオ 文芸選評 令和元年7月放送応募句

兼題:浴衣
西村和子先生 選 佳作

文選は投句できていない月もあるのですが、3月の兼題「雛あられ」に続いて二度目の佳作!嬉しいです。

被服学科卒で現在家庭科の教員をしている姪のことを詠みました。舞台衣装を縫ってしまうくらい裁縫の上手な姪っ子。去年だったか一昨年だったか、自作の浴衣をまとった写真を送ってくれたことがあり、そこから発想を広げました。
ただ一つ句と違うのは、彼女にはそのときすでにおつきあいしている素敵な彼氏がいて、今初夏の佳き日に結婚したのでした。