2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

青田波コーリン鉛筆見つけたり

(あおたなみ こーりんえんぴつ みつけたり)

始発待つ空気の湿り月見草

(しはつまつ くうきのしめり つきみそう)俳句ポスト365(第149回 2016年6月9日週の兼題:月見草)に投句し、人選にとっていただきました。初めての人選です。(人選の真ん中、100番目あたり)☆没句(落選句)月見草幽玄のとき流れをり月見草ひるまの熱を冷…

踝の恥ぢらふやうな初浴衣

(くるぶしの はじらうような はつゆかた)

番犬の押し黙りゐる溽暑かな

(ばんけんの おしだまりいる じょくしょかな)いつも通る道でいつも吠えやがる白い犬。今日はじっとこちらを見てるだけ。カメラを向けると吠えそうなのでやめました。

たれかれのため息拾ふ夏まひる

(たれかれの ためいきひろう なつまひる) 昼前、スーパーへと向かう道すがら、塀越しに大きなというか見事なため息が聞こえてドキッとしたのです。夏真昼は炎昼、夏の昼の傍題。

立葵まつたき真青なる空へ

(たちあおい まったきまさお なるそらへ) 原句は「真青なる空の迫りて立葵」 どちらも類想類句かな。 写真は木槿。

日覆をつかまんとする蔓一本

(ひおおいを つかまんとする つるいっぽん) 散歩途中にみかけた、剪定されたばかりの垣根から一本にょきっと顔を出していた草の蔓が面白くて...。

よきものに朝の霧雨夏薊

(よきものに あさのきりさめ なつあざみ)正木ゆう子さんの「よきものに猫の溜息雪催」に倣ってずっと作ってみたくて朝散歩で思いついた句。霧雨と夏薊の関連性が薄いか。実景なんだけど。 【追記】薊と雨は相性がよいそうです。歳時記の夏薊の例句を読んで…

朝風の迅し木立へ蝉時雨

(あさかぜの はやしこだちへ せみしぐれ) 今朝の朝散歩。

雷霆に大樹の芯の震ひけり

(らいていに たいじゅのしんの ふるいけり)

無造作に束ねし初夏のうなじかな

(むぞうさに たばねししょかの うなじかな)

新たなる絆結ぶや三宝鳥

(あらたなる きずなむすぶや さんぽうちょう) 初めて作った挨拶句(折句)です。

虹立ちて浜へ駆け出す腓かな

(にじたちて はまへかけだす こむらかな)

ため息のわけを知りたし冷やし麦

(ためいきの わけをしりたし ひやしむぎ) 俳句ポスト365(第148回 2016年5月26日週の兼題:冷麦)に投句し、並選にとっていただきました。 ☆没句(落選句)冷麦をもみ洗う手にしみありて

柿色の雲のあたりや鳥渡る

(かきいろの くものあたりや とりわたる)