仲夏

雨の日の蛍袋の硝子めく

(あめのひの ほたるぶくろの がらすめく) 『蒼海』22号 堀本裕樹主宰 選 雨に濡れた植物を詠みたくて。

青梅雨やキリン舎前の献花台

(あおつゆや キリンしゃまえの けんかだい) 『蒼海』18号 堀本裕樹主宰 選 県内の動物園でキリンが亡くなり、献花台が設けられていたのを見て作った句です。句会で主宰から「青、キリンの黄色、献花の花束の色」の複雑な色彩感覚を評していただいた句でし…

はばからず父の日の父抱きしめむ

(はばからず ちちのひのちち だきしめん) 『蒼海』18号 堀本裕樹主宰 選 韓国ドラマで、認知症のために迷子になってしまった父親を息子が探し当て、泣きながら抱きしめるシーンがあり、そこから作句しました。自分の亡くなった父への想いも込めて...。