雨叩く葉に空蝉の揺れもせず

(あめたたく はにうつせみの ゆれもせず)

ふらんす堂通信 162号
花実集 雑詠 髙田正子先生 選

窓から夕立の庭を眺めていたときの景です。最初は「揺れてをり」としていたのですが、蝉の抜け殻がしかと葉裏についている感じを出したほうがよいかと逆の表現にしてみました。