熟れ柿のぼたぼたしたる日暮かな

(うれがきの ぼたぼたしたる ひぐれかな)

NHK俳句 令和元年10月放送応募句

兼題:柿
宇多喜代子先生 選 特選・三席

初芝居』以来のNHK俳句入選で放送で紹介されました。三席にも選んでいただいて驚いています。『柿』も類想になりがちな季語でしたが、気負いなく肩の力を抜いて詠めたのかもしれません。なかなかそんなふうに詠めることは少ないのですが...。

選者の講評を引用します。

まず、ぼってりと熟した柿を「ぼたぼた」と表現したおもしろさがあります。しかもその豊かな柿の成りように日暮れを感じているという、いかにも日本の里の秋の夕暮れを思わせます。

宇多先生、素敵な鑑賞文をありがとうございました。宝物にします。