2020-01-01から1年間の記事一覧

暁のインドの風に髪洗ふ

暁のインドの風に髪洗ふ(あかつきの インドのかぜに かみあらう) NHK俳句 令和2年7月放送応募句兼題:髪洗ふ対馬康子先生 選 佳作 NHK俳句で初めての対馬先生選でした。以前に角川『俳句』令和俳壇で推薦をいただいたときの句と少し近いイメージで作句しま…

ファインダーいつぱいの風麦の秋

(ファインダー いっぱいのかぜ むぎのあき) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 特選 ふらんす堂通信で初めて特選をいただきました(涙)いつか麦の秋/麦秋で句を作ってみたいと思っていたのです。以下、髙田先生からいただいた選評です。ありが…

胸元にカメオの天使五月来る

(むなもとに カメオのてんし ごがつくる) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 この句をほめてくださった方がいて...。幸せな句です。

蔓薔薇や祖母の遺愛のティーセット

(つるばらや そぼのいあいの ティーセット) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 よく通りかかるお宅がごく自然に薔薇を咲かせていらっしゃって素敵なお庭なのです。その日は庭のテーブルで奥さま方三人が楽しそうにお茶をされていました。

春雷や時動き出す沈没船

(しゅんらいや ときうごきだす ちんぼつせん) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 8号は10句中7句掲載でした。毎度毎度、6~7句をうろうろです(^^ゞでも今号は7号に掲載された『チェロ深く冬の宇宙の朗読会』の句に、蒼海会員の犬星星人さまと歌人の山田航さまか…

反戦の署名せしあと雛の雨

(はんせんの しょめいせしあと ひなのあめ) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 自分では気に入っている句。

蓋かたく閉ぢて冷たきピアノかな

(ふたかたく とじてつめたき ピアノかな) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 何度か作り替え、最終的にシンプルな句(?)になりました。

冬桜暮光に汝の顔見えず

(ふゆざくら ぼこうになれの かおみえず) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 ふゆざくら息がこんなにさみしいとは 津久井紀代 この句が大好きで、自分でも冬桜の句を作ってみました。

雨粒に磨かれてをり大枯木

(あまつぶに みがかれており おおかれき) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 雨上がりの買い物道、雨だれをたくさんつけた枝がきらきらとしていました。

水鳥の一夢一夢をつなぎをり

(みずとりの いちむいちむを つなぎおり) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選【一夢(いちむ)】一度の夢。また、一度夢を見る間の短い時間。はかないさまをいう(精選版 日本国語大辞典より)

連写音はじけるごとく冬鷗

(れんしゃおん はじけるごとく ふゆかもめ) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 市内の湖のある公園での一句でした。

甘酒や隣で猫がふんと言ひ

(あまざけや となりでねこが ふんといい) NHK俳句さく咲く!令和2年6月放送応募句兼題:甘酒櫂未知子先生 選 佳作 困ったときの猫句。このごろは雑誌投句等が減り、ブログを更新する機会がないのが寂しいです。

煎餅の甘塩つぱさや夕焼坂

(せんべいの あまじょっぱさや ゆやけざか)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.7.2(木)兼題:夕焼神野紗希さん選 作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「燃えるような一日の終わりに訪れる夏の夕焼は、心身にしみとおってゆく、圧倒的な印…

春昼の薬袋のふくらみよ

(しゅんちゅうの くすりぶくろの ふくらみよ) あるふぁ俳壇2020年夏号掲載句予備選句 予備選に入った句の*マークがついていたのですが、どなたが拾ってくださったのでしょうね。佳作までのあと一歩が遠いです。

鰹の目なほも蒼海うつしけり

(かつおのめ なおもそうかい うつしけり) NHK俳句さく咲く!令和2年5月放送応募句兼題:鰹櫂未知子先生 選 佳作 久しぶりの櫂先生選。まさかこちらの句を採っていただけるとは思わなかったのですが(自信をもって投句できていないのがいやはやなんとも情け…

海の砂払へば素足あらはなり

(うみのすな はらえば すあしあらわなり) NHK俳句 令和2年5月放送応募句兼題:素足小澤 實先生 選 佳作 NHK俳句の第1~3週で佳作に入るのはいつ以来でしょうか(汗)生涯初めての小澤先生選が嬉しいです。

暖かや消しゴム拾ふ足の指

(あたたかや けしごむひろう あしのゆび) NHKラジオ 文芸選評 令和2年4月18日放送応募句 兼題:暖か関 悦史さん 選 前回投稿した記事と前後しますが、その前に投句していたものがNHK俳句テキスト7月号に掲載されておりました。しかもなぜか「レモネード」…

夕日ごとすくひあげたる金魚かな

(ゆうひごと すくいあげたる きんぎょかな) NHKラジオ 文芸選評 令和2年5月23日放送応募句 兼題:金魚野口る理さん 選 今年度から内容ががらりと変わり、俳句と短歌が毎週交互に放送されるようになりました。俳句は月2回、週ごとに選者が変わります。文芸…

沈丁や蕎麦屋そろそろ開店す

(じんちょうや そばやそろそろ かいてんす) ふらんす堂通信 164号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 近所の旅館がランチタイムにおそば屋さんとして営業されていて、その通りに咲く沈丁花の香りに足を止めました。

うららかや大福餅の粉のきめ

(うららかや だいふくもちの こなのきめ) ふらんす堂通信 164号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 大福餅、よく食べるのです。セブンイレブンの豆大福もよく食べます(つぶあんのほう)。

干傘のふくらんでゆく梅日和

(ほしがさの ふくらんでゆく うめびより) ふらんす堂通信 164号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 前日の雨で濡れた傘を庭に干していて思いついた句でした。

夢占のごと冬暁の聖書引く

(ゆめうらのごと とうぎょうのせいしょひく) 角川俳句2020年5月号掲載句令和俳壇 題詠「夢」 夏井いつき先生選 秀逸 投句したときには「どうだろう~?意味不明の句かも...」と我ながら自信のない句でしたが、いま見直すとなかなかの名句です! というのは…

四つ足で駆けてゆきたし春大地

(よつあしで かけてゆきたし はるだいち) 角川俳句2020年5月号掲載句令和俳壇 雑詠 五十嵐秀彦先生選 佳作 ようやくの掲載でした(涙) 2ヵ月続きの全没だったかと思います(汗) 馬のギャロップ(襲歩)のごと、わたしも緑の丘を駆けていきたいな~と!

みどりごの爪よく伸びて桜の芽

(みどりごの つめよくのびて さくらのめ) NHK俳句さく咲く!令和2年3月放送応募句兼題:木の芽堀本裕樹先生 選 佳作 今年度最後のNHK俳句テキスト掲載句でした。年間を通じて全選者全兼題への投句は達成しましたが、成績は...。NHK俳句はしばらくお休みに…

蒲公英や兵士の墓碑に短き詩

(たんぽぽや へいしのぼひに みじかきし)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.4.6(月)兼題:たんぽぽ神野紗希さん選 最も良かった一句 作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「春の野や道端を彩るたんぽぽ。ぽっと心を灯す明るさを詠むか。踏…

シスターの手籠にのぞく寒卵

(シスターの てかごにのぞく かんたまご) NHKラジオ 文芸選評 令和2年1月放送応募句 兼題:寒卵西村和子先生 選 入選 初めての入選でラジオの放送中に読み上げていただきました(涙)カトリックの学校に通っていてよかったです(涙)西村先生の選評を一部書き…

野良猫の訪ねてきたる春の窓

(のらねこの たずねてきたる はるのまど) NHK俳句さく咲く!令和2年2月放送応募句兼題:春堀本裕樹先生 選 佳作 我が家の周りの猫さんたちも春は特に賑やかです。喧嘩なのか恋の戯れなのか。

洗濯機ふたりでえらぶ四日かな

(せんたっき ふたりでえらぶ よっかかな) あるふぁ俳壇2020年春号掲載句予備選句 ヤマダ電機のピース又吉サンと貫地谷しほりサンのCMをヒントに作った句でした♪

ひらひらと伝票掲げ聖夜かな

(ひらひらと でんぴょうかかげ せいやかな) 角川俳句2020年4月号掲載句令和俳壇 雑詠 今井 聖先生選 佳作 ついに、ついに、今井聖さんの選をいただきました\(^o^)/2017年度NHK俳句で年間全没だったあの今井聖さんです!ぐふふふ。

冬満月海へ手渡す紙の舟

(ふゆまんげつ うみへてわたす かみのふね) 『蒼海』7号 堀本裕樹主宰 選 7号は10句中6句掲載でした。6~7句をうろうろです(^^ゞでも結社誌に「海光集-六句欄以降推薦句」というコーナーがありまして、この句の鑑賞文をいただきました。物語性を汲み取っ…