2022-01-01から1年間の記事一覧

絵筆より光さらさらたんぽぽ黄

(えふでより ひかりさらさら たんぽぽき) ふらんす堂通信 172号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 今号は5句中2句掲載でした。

単身の朝桜夕桜かな

(たんしんの あさざくら ゆうざくらかな) ふらんす堂通信 172号花実集 兼題「桜」 髙田正子先生 選

着膨れてきりんにじつと見つめられ

(きぶくれて きりんにじっと みつめられ) ふらんす堂通信 171号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 すっかり忘れていて今頃冬の句をUPしました。5句中3句掲載でした。

誰かれも聖夜を歌ふスタアかな

(だれかれも せいやをうたう スタアかな) ふらんす堂通信 171号花実集 雑詠 髙田正子先生 選

報恩講御御足どうかお大事に

(ほうおんこう おみあしどうか おだいじに) ふらんす堂通信 171号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 報恩講とは、浄土真宗諸寺で行われる開祖親鸞の忌日法要のことです。私にとっては馴染みのない季語ですが、選者の髙田先生が毎日新聞の俳句コラムでこの季語を…

渡船いま時雨の門司へ入りにけり

(とせんいま しぐれのもじへ いりにけり) 角川俳句2022年4月号掲載句令和俳壇 雑詠 櫂未知子先生選 佳作 最近は、令和俳壇へは、1年に1回、年末ジャンボ宝くじ的に投句しています。雨の門司の町並みに思い入れがあり、作った句でした。

寒の雨庭を眺むるための椅子

(かんのあめ にわをながむる ためのいす) NHKラジオ 文芸選評 令和4年1月8日放送応募句 兼題:寒藤井あかりさん 選 憧れのあかりさんの回でしたので、久しぶりに投句しました(嬉) 以下、放送中の選評の書き起こしです。 家の中に食事をするための椅子とか…

暮れてなほラグビーボール蹴り上ぐる

(くれてなお ラグビーボール けりあぐる) NHK俳句 令和4年1月放送応募句兼題:ラグビー阪西敦子先生 選 佳作 初めていただいた阪西選でした。

気に入りの絵本ひらけば雪蛍

(きにいりの えほんひらけば ゆきぼたる) NHK俳句 令和3年12月放送応募句兼題:綿虫片山由美子先生 選 佳作

神木の祭の風にざわめきぬ

(しんぼくの まつりのかぜに ざわめきぬ) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 「祭」という季語を句中にいれる形で作りました。 14号は8句掲載でした!

口中に蕃茄日向の雨思ふ

(こうちゅうにとまと ひなたのあめおもう) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 トマトの瑞々しさ。

巴里祭のシェフ挨拶に来たまへり

(パリさいの シェフあいさつに きたまえり) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 実際の巴里祭ではなく、上京の折によく連れていってもらうレストランの有名シェフが席まで挨拶にきてくださったときのことを詠みました。

枝の鳥跳ねて石火の百日紅

(えだのとり はねてせっかの さるすべり) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 百日紅の木の傍を通りかかったとき、私の気配に鳥が驚いて飛び立ち、枝が揺れ、百日紅の赤い花びらがばらばらと散ったところを詠みました。14号の主宰推薦30句に選んでいただきまし…

夕涼の天ゆ落ちくる尾羽かな

(ゆうすずの てんゆおちくる おばねかな) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 天ゆの「ゆ」は古語の格助詞で「・・・から」という意味。空から鳥の尾羽が舞い落ちてきたところを詠みました。

梅雨闇の白磁の壺のほの青し

(つゆやみの はくじのつぼの ほのあおし) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 NHKの「美の壺」を観ながら作った句です。

生命線窪ませ小蜘蛛放ちけり

(せいめいせん くぼませこぐも はなちけり) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 家の座敷に小さい蜘蛛がよく出没するのですが、殺すには忍びなく、そっと掌に包んで玄関先に逃がしてやります。

産院の通用口の蔦青し

(さんいんの つうようぐちの つたあおし) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 通院している産婦人科にて。