2017-01-01から1年間の記事一覧

蕨狩土の匂ひへつんのめり

(わらびがり つちのにおいへ つんのめり)俳句ポスト365(第164回 2017年1月26日週の兼題:蕨狩)夏井いつき先生 選 人選計7句を投句。そういえば、蕨狩へは行ったことがない。たとえ想像のみでも、発想豊かにしっかりと句を作れるようになりたい。

蜂唸る袋小路の突き当たり

(はちうねる ふくろこうじの つきあたり)俳句ポスト365(第163回 2017年1月12日週の兼題:蜂)夏井いつき先生 選 人選計5句を投句。今回は、普段からブログを(一方的に)読ませていただいている俳ポニストさんのお句が地選に入選していて、私まで興奮しま…

夏蜜柑摘みし鋏の堅き音

(なつみかん つみしはさみの かたきおと)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】夏蜜柑摘むや(剪るや)鋏を鳴らしつつ「出来ていて情景も浮かびます」とのこと。夏蜜柑は夏の季語なので、<堅き音>が効いているかどうか?鋏で剪ることに焦点を絞ったほうがよ…

五つ六つ黄の実の転ぶ春落葉

(いつつむつ きのみのまろぶ はるおちば)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】黄色の実乗せて吹かるる春落葉黄色の実がイメージできない。5、6個の必然性もわからない。春落葉らしさが描けていない。自分としては、金柑の実が木の根元に散らばる古葉の上に転…

ポケットに神籤しのばせ春来る

(ぽけっとに みくじしのばせ はるきたる)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】ポケットに吉の神籤や春を待つこのままでも良いが、なぜ<しのばせ>ているのかがわかりづらいとのこと。「春が来る」で大吉の神籤と暗示させている?添削句のほうが締まりの良い…

山茶花の二輪うつむきあふてをり

(さざんかの にりん うつむきあうており)俳句界11月号応募句雑詠西池冬扇先生 選 佳作

煤払あくびこらへて真顔なり

(すすはらい あくびこらえて まがおなり)俳句界11月号応募句兼題:「顔」中西夕紀先生 選 佳作

土砂降りの雨音のごと山火爆ず

(どしゃぶりのあまおとのごとやまびはず)俳句ポスト365(第162回 2016年12月15日週の兼題:山焼)夏井いつき先生 選 並選同じ並選に似た句があり、「スコール」と表現されていました。「爆」の字を使った句は4句でした。計2句を投句。山火は山焼くの傍題。

裏道の猫の目細し冬ぬくし

(うらみちの ねこのめほそし ふゆぬくし)第10回いるか通信句会 堀本裕樹先生 選 佳作 「冬ぬくし」という季語の他にも、まだよい季語があるかもしれない。 「猫の目細し」はきっちりと描写できている。 「細し」、「ぬくし」と脚韻を踏むとよいかなと思い…

口笛を吹くふりをして黒マント

(くちぶえを ふくふりをして くろまんと)第10回いるか通信句会 堀本裕樹先生 どうして「口笛を吹くふり」をしたのか、その辺の心理が掴みきれない。 少し古色を帯びた風姿。 自分の中では 少しチャレンジした句。黒マントを着て、空口笛(っていうのかな、…

狩り終へてぐつと水飲む鷹の顔

(かりおえて ぐっとみずのむ たかのかお)俳句ポスト365(第161回 2016年12月1日週の兼題:鷹狩)夏井いつき先生 選 人選過去最多の14句を投句。やはり景を詠めているかどうかにつきます。反省。

舟客の送り出されし曼珠沙華

(ふなきゃくの おくりだされし まんじゅしゃげ)俳句界10月号応募句雑詠稲畑廣太郎先生 選 佳作鈴木しげを先生 選 佳作計5句投句。この月は兼題【地】を投句できず。送り出されしの「し」(過去の助動詞)が自信なかったのですが、大丈夫だったのかしら。

風に乗る口笛ひとつ夕花野

(かぜにのる くちぶえひとつ ゆうはなの)俳句界10月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選

夕花野一枚の風波となる

(ゆうはなの いちまいのかぜ なみとなる)俳句界10月号応募句俳句トーナメント五島高資先生 選

氷る夜や古びたインク壺の肌

(こおるよや ふるびたいんく つぼのはだ)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】凍つる夜や父の遺愛のインク壺添削句は思いの伝わってきそうな景。凍つ(いつ)は凍る(氷る)の傍題。 今月の添削では、「三句共に完成された句ですので、このままでもよいと思い…

笑ひ顔父似と言はれ冬かもめ

(わらいがお ちちにといわれ ふゆかもめ)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】笑ひ顔父似と言はれおでん酒季語で、情景を鮮明にイメージできるとよい。笑い顔×笑ひ顔○

子規庵の裏戸潜りて冬夕焼

(しきあんの うらどくくりて ふゆゆやけ)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】子規庵の裏戸潜れば冬夕焼季語の夕焼けをもっと鮮明にさせること!

笹舟の遠ざかりけり浮寝鳥

(ささぶねの とおざかりけり うきねどり)NHK俳句 平成28年12月放送応募句兼題:水鳥堀本裕樹先生 選 佳作「浮寝鳥」は「水鳥」の傍題です。

熊眠り兎の跳ねて神の山

(くまねむり うさぎのはねて かみのやま)俳句ポスト365(第160回 2016年11月17日週の兼題:熊)夏井いつき先生 選 並選計4句を投句。忙しかったこともありいつもより投句数が少なく、今回は全没だと思っていました。特にこの句は、熊と兎で季重なりである…

菊膾揃ひの箸の艶めけり

(きくなます そろいのはしの つやめけり)俳句界9月号応募句雑詠今瀬剛一先生 選 秀逸辻桃子先生 選 佳作雑詠、兼題、トーナメントで計7句投句。4句とって戴き、自分でも思いも寄らぬ句がまさかの秀逸でした。トーナメントは上位句ではありませんが、初めて…

カンバスの余白に満つる秋日濃し

(かんばすの よはくにみつる あきびこし)俳句界9月号応募句兼題:「白」大高霧海先生 選 佳作

海峡の風吹きわたり涼新た

(かいきょうの かぜふきわたり りょうあらた)俳句界9月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選

さはやかにカノン流るる新校舎

(さわやかに かのんながるる しんこうしゃ)俳句界9月号応募句俳句トーナメント石井ひさお先生 選佐久間慧子先生 選