2021-11-12から1日間の記事一覧

野遊やポテトサラダに干ぶだう

(のあそびや ポテトサラダに ほしぶどう) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 野遊(のあそび)は今で言うピクニック? 8句掲載。そして初めて結社誌巻頭に掲載していただきました。四席です。また第二回蒼海賞の発表もあり、拙作品「家族かな」は予選通過とい…

街に雨ふれば水針魚のここちして

(まちにあめ ふればさよりの ここちして) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 季語は水針魚(さより)ですが、比喩として使っているので水針魚の実体がなく、そういう点で自分の中では冒険した句でした。 家々や菜の花いろの灯をともし 木下夕爾 菜の花が季語で…

数Ⅰと表紙に書くやスイートピー

(すういちと ひょうしにかくや スイートピー) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 これも昔を思い出して...。

アネモネの風に折れしを飾りたり

(アネモネの かぜにおれしを かざりたり) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 自分でも気に入っている句です。

荷をほどきあとなにもせず花月夜

(にをほどき あとなにもせず はなづきよ) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 花月夜。月と桜の花が美しい夜。 チチポポと鼓打たうよ花月夜 松本たかし

苗市や同級生と知りて買ふ

(なえいちや どうきゅうせいと しりてかう) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 実際のエピソードを元に作りました。句会で主宰から講評をいただいた際、同級生とのやりとりをとても面白がられました。今号の推薦三十句、そしてセクト・ポクリットの「コンゲツ…

花種を配る少女や地球の日

(はなだねを くばるしょうじょや ちきゅうのひ) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 ベースは子どもの頃によく観ていたテレビアニメの『花の子ルンルン』です。毎年4月22日のアースデイも連想させつつ。

球場は更地となりて鳥雲に

(きゅうじょうは さらちとなりて とりくもに) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 旧広島市民球場跡地を偲んで。

宙に指止めて秋思のタイピスト

(ちゅうにゆび とめてしゅうしの タイピスト) ふらんす堂通信 170号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 遠い昔の秘書時代の自分を詠んでみました。今号は5句中3句掲載でした。

夕暮の市民球場ばつた飛ぶ

(ゆうぐれの しみんきゅうじょう ばったとぶ) ふらんす堂通信 170号花実集 雑詠 髙田正子先生 選

虫の声胸に反戦缶バッジ

(むしのこえ むねにはんせん かんバッジ) ふらんす堂通信 170号花実集 兼題「虫」 髙田正子先生 選

金魚漂ふ待合室の片隅に

(きんぎょただよう まちあいしつの かたすみに) ふらんす堂通信 169号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 備忘録へのUPを忘れていました。なので今頃夏の句(汗)

夕涼の大樹に父の匂ひせり

(ゆうすずの たいじゅにちちの においせり) ふらんす堂通信 169号花実集 兼題「涼し」 髙田正子先生 選

青ふくべ雛置くごとならべけり

(あおふくべ ひいなおくごと ならべけり) NHK俳句 令和3年9月放送応募句兼題:瓢櫂未知子先生 選 佳作 雛は「ひいな」とふりがなをつけて投句しましたが、NHK俳句テキスト掲載時には「ひな」とルビが振ってありました。