街に雨ふれば水針魚のここちして

(まちにあめ ふればさよりの ここちして)

『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選

季語は水針魚(さより)ですが、比喩として使っているので水針魚の実体がなく、
そういう点で自分の中では冒険した句でした。

家々や菜の花いろの灯をともし 木下夕爾

菜の花が季語ですが、灯りの色を「菜の花いろ」と表現しており、実景としての菜の花はありませんよね。