ちやうだいがまだ言へなくて雛あられ

(ちょうだいが まだいえなくて ひなあられ)

NHKラジオ 文芸選評 平成31年3月放送応募句

兼題:雛あられ
西村和子先生 選 佳作

NHKラジオの第二週土曜日に放送があります(第一週は自由題で、選者は鈴木章和先生)。今のところ兼題のある西村先生の週のみ投句しておりますが、四兼題目でようやく佳作に入り、テキストに掲載していただきました。入選15句がラジオで読みあげられます。ベテランの常連さんが多くて、入選への道のりはまだまだ長いなぁと...。
句友の鶏侍さんは年明けに自由題で入選されました。さすがですね(^^)

一片の片道切符さくらちる

(いっぺんの かたみちきっぷ さくらちる)

NHK俳句 平成31年4月放送応募句

兼題:落花
井上弘美先生 選 佳作

今年度最初のNHK俳句の入選句発表です。

『落花』は一物仕立てでも取り合わせでも比較的与しやすい季語ではないかと思いましたが、例句を読んでいるうちについつい類想句が大量に生産されてしまい、てごわい兼題でした(涙)
なのでまさかの佳作選!井上先生、ありがとうございます(嬉)
井上先生の年間テーマは『京ごよみ彩時記』で、折々の京都の行事等に関連した季語が兼題となります。私には相当に難関な季語が続く一年になると覚悟しております。

落花 桜の花が散ることはその花期の短さからも、命のはかなさに例えられ、いにしえから美しくあわれであるといわれる(講談社 新日本大歳時記「春」より)。

洗濯に耐えしハンカチ婚十年

(せんたくにたえし ハンカチ こんじゅうねん)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.5.7(火)
兼題:ハンカチ
神野紗希さん選

ハンカチは夏の季語で、傍題にハンカチーフ、ハンケチ、汗拭い、汗ふきがあります。暑さ、涼しさ、又そこに織りなす人間模様をイメージさせるように詠むのがポイント。

以下、放送中にいただいた選評の文字起こしです。

神野さん)『耐えたのはハンカチだけじゃないでしょ!』みたいな感じですよね。ハンカチに拭った汗と涙がこの十年の努力と忍耐を物語っているかなと思いました。
岡田さん)夫婦のストーリーがハンカチとともに甦る感じですね。

途中からですが久しぶりにリアルタイムで放送を聴くことができました。
ハンカチは一年中使うものなので夏の風物として詠むのは難しかったです。
紗希先生、今月も素敵な鑑賞をありがとうございました。

守備の声間のびしてをり日永し

(しゅびのこえ まのびしており ひながし)

ふらんす堂通信 160号
花実集 兼題『日永』 高田正子先生 選

家の裏手が小学校で土日に少年野球の練習をよくしています。
守備の時の掛け声。『うぇ~い』って聞こえますよね。
仲間への掛け声というよりも自分の身体の緊張をほぐすためなのかしら。

下五の日永しは「ひぃながし」と五音で。

向かひあふストロー二本蝶の昼

(むかいあう ストローにほん ちょうのひる)

ふらんす堂通信 160号
花実集 雑詠 高田正子先生 選

ふらんす堂友の会会員になってもうすぐ1年です。でも、ふらんす堂通信投句欄への投句はこれが初めて。
高田正子さんの毎日新聞の連載「出会いの季語」を楽しみに読んでいます。
今回投句したふらんす堂通信『花実集』の添削例も勉強になります。季語の即き過ぎについて、季語の選び方、例えば、<春の風>なら動きが、<春の星>なら時間の経過が表せるというのがとても参考になりました。

窓拭けば我にも客やつばくらめ

(まどふけば われにもきゃくや つばくらめ)

角川俳句2019年5月号掲載句
埋字で学ぶ五・七・五 岸本尚毅先生 選
2月号のお題
 中級 どこへでも○○○○○○や○○○○○
 上級 ○○○○ば~も~や○○○○○

角川俳句は投句はがきの付いていないKindleで読んでいたのですが、この埋字は普通の郵便はがきで投句できることを句友に教えてもらい(←自分では気づいていなかった)、2回ほど投句してみました。
今回の連載最終回で滑り込みました!嬉しい!

つばくらめは燕のことです。

ぽつぽつと猫の足あと辻の春

(ぽつぽつと ねこのあしあと つじのはる)

俳句界2019年1月号応募句
俳句トーナメント
佐久間慧子先生 選 佳作
堀本裕樹先生 選 佳作

わが主宰に採っていただける幸せ♪ この幸運がいつまでも続きますように(笑)
最初、下五を「春の土間」としていたのです。ただ、「春の○○」というのが季語として成り立つのか自信がなかったのと、土間だと景が小さいかなと思って「辻の春」にしました。

鳥のほかなにも来はせぬ辻の春  宇多喜代子