煎餅の甘塩つぱさや夕焼坂

(せんべいの あまじょっぱさや ゆやけざか)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.7.2(木)
兼題:夕焼
神野紗希さん選

作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「燃えるような一日の終わりに訪れる夏の夕焼は、心身にしみとおってゆく、圧倒的な印象をもっています。夕焼の前に立ち尽くす心を、どのようにして句の底に通わせるか。 万人が心動かされる夕焼だからこそ、私にとっての夕焼をイメージすることが、句作には大切かもしれません。」でした。

以下、紗希先生からいただいた選評の文字起こしです。

紗希さん)夕焼の染める坂で、お煎餅屋さんでちょっと煎餅買って、いまパリッとかじっている。甘塩っぱさというところが夕焼のもっている郷愁とさみしさをうまく言いとめていますね。
留美さん)そうですね。この日どんなことがあったのかなと想像したりしますね。
紗希さん)もしかしたら、ちょびっとだけ泣きたいのかもしれない。

最近は毎月は投句できていなくて、しかも先月の「さくらんぼ」は全没でした。
今月は放送で紹介されて嬉しいです。類想になりがちで夕焼も難しかった。ありがとうございました。


ラジオまどんなblog → 7月2日(木)放送後 

鰹の目なほも蒼海うつしけり

かつおのめ なおもそうかい うつしけり)

NHK俳句さく咲く!令和2年5月放送応募句
兼題:鰹
櫂未知子先生 選 佳作

久しぶりの櫂先生選。
まさかこちらの句を採っていただけるとは思わなかったのですが(自信をもって投句できていないのがいやはやなんとも情けない)、蒼海会員が「蒼海」という語を句に入れるのはなにか恥ずかしいですネ...はい(笑)


木がらしや目刺にのこる海のいろ  芥川龍之介

海の砂払へば素足あらはなり

(うみのすな はらえば すあしあらわなり)

NHK俳句 令和2年5月放送応募句
兼題:素足
小澤 實先生 選 佳作

NHK俳句の第1~3週で佳作に入るのはいつ以来でしょうか(汗)
生涯初めての小澤先生選が嬉しいです。

暖かや消しゴム拾ふ足の指

(あたたかや けしごむひろう あしのゆび)

NHKラジオ 文芸選評 令和2年4月18日放送応募句

兼題:暖か
関 悦史さん 選

前回投稿した記事と前後しますが、その前に投句していたものがNHK俳句テキスト7月号に掲載されておりました。しかもなぜか「レモネード」の名前で。
でも実はこの句、ラジオの放送中には読みあげられなかったのです。今年度は放送で紹介された句のみがテキストに掲載されるようですので、私の句だけ謎です(笑)おまけで採ってもらえたのか、速報等が入って番組の尺が短くなったのか...。こんなこともあるのですね。

足で物を拾う行儀の悪い自分のことを詠んだ句でした。

夕日ごとすくひあげたる金魚かな

(ゆうひごと すくいあげたる きんぎょかな)

NHKラジオ 文芸選評 令和2年5月23日放送応募句

兼題:金魚
野口る理さん 選

今年度から内容ががらりと変わり、俳句と短歌が毎週交互に放送されるようになりました。俳句は月2回、週ごとに選者が変わります。
文芸選評のHPから直接投句できるようになり、放送中はTwitterハッシュタグをつけてつぶやいたりなどもできます。以前より(よい意味で)カジュアルな感じです。

個人的には前年度までのスタイルのほうが好みですが、好きな&挑戦してみたい俳人さんや兼題のときにはぜひ投句したいなと思います。

以下、放送中にる理さんからいただいた選評です。1句のみ投句しました。

遠景の夕日も一緒にすくうというような、水に映った夕日をすくい上げているんでしょうね。その色合い、金魚も夕日の色のようなのですが、それを夕日ごとすくいあげたるというすごくダイナミックな感じがして、大きい句だなと思っていただきました。

この句は作ってはみたものの、「ちょっと単純すぎるかな」としばらく置いていた句でした。シンプルさがダイナミックさにつながったのなら嬉しいです。

野口る理さんには去年、東京の「まのあたり句会」に参加したときに並選をいただいたのです!
そのときの記事はこちら→

また近々、る理さん選の投句の機会があったらいいな♪

 

沈丁や蕎麦屋そろそろ開店す

(じんちょうや そばやそろそろ かいてんす)

ふらんす堂通信 164号
花実集 雑詠 髙田正子先生 選

近所の旅館がランチタイムにおそば屋さんとして営業されていて、その通りに咲く沈丁花の香りに足を止めました。