大小の船の過ぎゆく日短

(だいしょうの ふねのすぎゆく ひみじか)

NHK俳句 平成30年12月放送応募句

兼題:短日
宇多喜代子先生 選 佳作

下五の日短(ひみじか)は四音で字足らずになりますが、「ひ」と「み」のあいだに「い」に近い音を入れて、「ひぃみじか」と五音で読むことができます。

さびしさをうちあけられず雪うさぎ

(さびしさを うちあけられず ゆきうさぎ)
俳句ポスト365(第2209回 2018年11月15日週の兼題:雪兎)
夏井いつき先生 選 人選

相変わらず自選眼なしで投句しておりますが、
雪兎からのりピーの『碧いうさぎ』を思い出したり。
星の金貨。『あのころのたかおが好きで星きれい』
大沢たかお、ね。

雑煮食ふて村長日記書きゐたり

(ぞうにくうて そんちょうにっき かきいたり)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.1.8(月)
兼題:雑煮
神野紗希さん選

雑煮で詠むときのポイントは、『お雑煮はこんなに地域によってイメージの違う季語も珍しい。だけどめでたくてなんか嬉しいというところは共通しているので、違うところと共通しているところをいかに押さえていくかというバランス感覚が大切』だそうです。

以下、放送中にいただいた選評の文字起こしです(黄色が神野さん、灰色がパーソナリティの岡田さん)

これも村長さんが日記を付けていること自体が面白いし、でもありそうだなと。さもありなん。雑煮を食べてお正月。また新しい年が始まりましたよと。3年日記とか5年日記なのかもしれないですね。

村長日記面白いですね(笑)

まさか村長日記という言葉が俳句に入ってくるとは。うん。
新年も欠かしませんよと!

放送の数時間前に句友から「『村』を詠んだ句」のノルマを課され、即興で作った句です。「村長日記」というフレーズがやたら受けていました。こういうのも楽しいかな(^^)
今回も素敵な鑑賞をいただいて嬉しいです。紗希先生ありがとうございました。

2018年を振り返って2019年へ

2016年元日が私の「俳句始め」なので、この31日で俳句3年生を修了です。
今年の作句数(厳密には投句数)は885句。
そのうち何かしらの選に入ったのが100句でした。
3年間で計1,787句。
目標としていた1,000句作句を無事達成することができました\(^o^)/


しかも今年は、NHK俳句で入選句として二度紹介していただき、一席と三席に入るという幸運にも恵まれました(「夏料理」・「」)。
夏井いつき先生には俳句ポストの「鰯雲」で初めての地選を、櫂未知子先生には俳句界の雑詠で特選(「寒卵」・「鳳梨」)をいただきました。
下半期はラジオ句会にも挑戦し、放送で読み上げられる楽しみも味わいました。
そして、俳句結社「蒼海俳句会」に入会し、本格的に俳句の師をもつことになりました。

句友や環境にも恵まれ、東京の句会に参加して緊張する場面などもありましたが、
本当に幸運続きの楽しい楽しいHaiku Yearでした。


さて来年は...。
来年はこんなにはうまくいかないと思います。自分は自分を超えなければなりません。超えるべきは自分です。
変に「うまく」ならずに、自分らしい句が詠めるようになりたいと思っています。
鑑賞力(読み)を磨く勉強も必要です。全国大会への挑戦の年にもしたいと思っています。


俳人岡本眸さんが9月15日にご逝去なさり、句集やエッセイ集を読み直しました。「俳句は日記。毎日を大事に、ふつうの言葉に心をこめる。そういう句作りを、自分の在り方を願っている」という岡本さんの信条を私も信じていきたいと思います。


今年一年、拙ブログをご訪問いただきありがとうございました。いただいたコメントやいいねの☆に日々励まされました。2019年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

最後に、今年勇気づけられた俳人の寄稿文を記します。
(上段:角川俳句より、下段:NHK松山市俳句大会より)

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四分休符下から書いて秋蝶来

(しぶきゅうふ したからかいて あきちょうく)

俳句界2018年9月号応募句
俳句トーナメント
堀本裕樹先生 選 佳作

少し作意のみえる句だったかも...。

蒼海の主宰であり、私には俳句の師にあたる堀本裕樹さん。
出来の悪いときも選に採っていただいて本当に有り難いです。
地方会員はなかなかお目にかかる機会がなく、
「目に留まるといいな。想いが届くといいな」と
恋文のつもりで投句しています。

椿の実とうに爆ぜをり退院日

(つばきのみ とうにはぜおり たいいんび)

俳句界2018年9月号応募句
雑詠
夏石番矢先生 選 佳作

いろんな意味で全く詠めない月でしたので、
なんとか一句採っていただけて有り難いです。

どうしても花に目が行きがちですが、
今年は椿の実がなり、爆ぜるところまで観察することができました。
あんなに艶々として美しい実なのですね!

新しうなりし母の眸秋の星

(あたらしうなりし ははのめ あきのほし)

『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。

今夏、体調を崩すことの多かった母ですが、
予定していた白内障の手術も無事受けられました。

結社誌2号は10句中7句掲載という成績でした。大満足です。
ただ、「秋の星」という季語は、講談社『新日本大歳時記』の解説に
次のように書かれており、投句後に気付いて慌てました。
私の句はどうでしょうか。季語選びは難しいです(∋_∈)

「天の川」や「星月夜」の季題があって、単に「秋の星」と用いる場合、情緒に欠けることはいなめない。そうした情緒を否定するような場合に「秋の星」は季題として活用されるかもしれない。

【例句】
 今宵よりいくさなし空は秋の星  村山古郷
 ペガススは命終のわが恥骨なり  佐藤鬼房

 秋の星の傍題  秋北斗 白鳥座 ペガスス