秋の蝶

罫薄き便箋みつめ秋の蝶

(けいうすき びんせんみつめ あきのちょうな) 『蒼海』11号 堀本裕樹主宰 選 初案は<罫薄き白き便箋秋の蝶>。中七が詰まり気味と句会で指導を受け、このようになりました。お悔やみの手紙。

秋蝶の濃き影われに触れゆきし

(あきちょうの こきかげわれに ふれゆきし) あるふぁ俳壇2020年冬号掲載句高野ムツオ先生 佳作 初めての高野先生選が嬉しいです。 まだ夏の日差しが残る9月、一人、坂をのぼっていたときに出逢った蝶のことです。実際には蝶の影が私の脚の影をふわふわと横…