手袋のうさぎがいないいないばあ

(てぶくろの うさぎが いないいないばあ)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.12.2(月)
兼題:手袋
神野紗希さん選

作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「手袋は、私たちの冬の日々に欠かせない存在です。どんな色や素材の手袋か、誰のどこにある手袋か、あたたかさをいうか寒さをいうか、手袋のある場面を想像しながら詠むと、ドラマのある俳句になるでしょう」でした。

以下、いただいた選評の文字起こしです。

(紗希先生)手袋で作る人形ありましたよね。
(岡田さん)やってましたねー。なつかしい!
(紗希先生)手袋のうさぎというところも、それがいないいないばあとそのまま接続するところも省略が効いていましたね。うまい句です。

技術的な面をほめていただいて光栄です。ただ、寒さ暖かさという、「手袋」という季語の本意にもっと寄り添うべきだったかとそこが反省点です。だからこそ、最後の『最も良かった一句』に選ばれた南方日午さんの極寒のオーロラとボアミトンを詠まれたお句が素晴らしかったです。そして実景、実体験が大事。

今年最後のまどんなラジオ句会でした。紗希先生、一年間ありがとうございました。来年も投句します。