2019-07-06から1日間の記事一覧

左岸なる神社の森へ残り鷺

(さがんなる じんじゃのもりへ のこりさぎ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 句材を探しに市街地を流れる川沿いを散策。そこの船溜まりは小学生のときの写生大会のお約束の場所でした。課外授業は楽しかったけど船の絵を描くのは難しくて。散歩中実際に居たの…

冬ざれに小栴檀草火花爆ず

(ふゆざれに こせんだんぐさ ひばなはず) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 近くの空き家に咲いていた小栴檀草の花後の痩果を詠んでみました。いわゆるひっつき虫です。当初「花火」を比喩として使っていたのですが、「火花」のほうが勢いがあってよいかなと作…

白鳥の胸へ盬投ぐ告知の日

(はくちょうの むねへしおなぐ こくちのひ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 自分の経験から詠んだ句ではなく、亡き同級生のことを思い出して...。鹽は塩の旧字体、繁体字。

煮凝や熱の子の目のうるみゐて

(にこごりや ねつのこのめの うるみいて) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 結社誌に食の句を入れるのは楽しみのひとつです。拙句は食の季語「煮凝」との単純な取り合わせですが。「『煮凝や』と詠嘆してよかったのかな...」と投句後に考えてしまいましたが、…

オリオンの和音のやうな星の粒 

(オリオンの わおんのような ほしのつぶ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 可愛らしい句になったでしょうか♪ちなみに「和音のやうな」という比喩は以前に別の投句で使いましたが、そちらは没でした(涙)

グラウンドいつぱいに守備揚雲雀

(グラウンド いっぱいにしゅび あげひばり) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 わが家の裏手にある小学校。土日は少年野球チームが校庭で練習をしています。そんなのどかな風景からの作句です。 4号は10句中6句掲載という成績でした。一歩後退です。採られなか…