子規庵の表戸くぐる冬の蝶

(しきあんの おもてどくぐる ふゆのちょう)

俳句界12月号応募句
雑詠
佐藤麻績先生 選 佳作

去年の11月に根岸の子規庵を訪れました。
「表戸くくる」で投句したのですが、「くぐる」に訂正されました。
Super 日本語大辞典の古語辞典では「くくる(潜る)」、のちに「くぐる」となっていたのでした。

泣きやまぬ児の手ひきひき雪達磨

(なきやまぬ このてひきひき ゆきだるま)

第11回いるか通信句会

 堀本裕樹先生 選 佳作

手をひきながら雪達磨のほうにむかっているのでしょうか。雪達磨がやさしくあやしてくれそうですね。

今回で休会となりました。
最後を「特選」「秀逸」で飾れなかったのが残念でした。
でも、添削がたくさん入る方が嬉しいし、当然勉強になるので、
これでよしとします。

蕨狩土の匂ひへつんのめり

(わらびがり つちのにおいへ つんのめり)

俳句ポスト365(第164回 2017年1月26日週の兼題:蕨狩)
夏井いつき先生 選 人選

計7句を投句。
そういえば、蕨狩へは行ったことがない。
たとえ想像のみでも、発想豊かにしっかりと句を作れるようになりたい。

蜂唸る袋小路の突き当たり

(はちうねる ふくろこうじの つきあたり)

俳句ポスト365(第163回 2017年1月12日週の兼題:蜂)
夏井いつき先生 選 人選

計5句を投句。
今回は、普段からブログを(一方的に)読ませていただいている俳ポニストさんのお句が地選に入選していて、私まで興奮しました!
おめでとうございました✨

 

正木ゆう子さんの句に蜂の句がありました。
一花のみ揺るるは蜂のとまりたる 

【my 没句】
蜜蜂の羽音花弁を震はせて

私の句はピンポイントで景を詠めていないことがよくわかりますね。

夏蜜柑摘みし鋏の堅き音

(なつみかん つみしはさみの かたきおと)

伊吹嶺会 矢野孝子 先生
【添削句】夏蜜柑摘むや(剪るや)鋏を鳴らしつつ

「出来ていて情景も浮かびます」とのこと。
夏蜜柑は夏の季語なので、<堅き音>が効いているかどうか?
鋏で剪ることに焦点を絞ったほうがよい。

手元の歳時記では「春の季語」でした。