2019年を振り返って2020年へ

2016年元日を私の「俳句始め」とし、まる4年が経ちました。
今年の投句数は908句。
主な投句先は、俳句ポスト、NHK俳句、所属結社蒼海(いるか句会を含む)、俳句界、角川俳句、あるふぁ俳壇、ラジオまどんな、ふらんす堂通信花実集などでした。
来年は少し投句先を整理し、新たな目標を立てて取り組むことになるかと思います。
道ははるか遠くですが。それも楽し。

2019年の自選10句を記します。

f:id:fromM:20191229070435p:plain平林檸檬 銀匙の光 

まだ知らぬ町の桜の中に立つ
藤房のひとつひとつの影ゆるる
青鷺やひとりぼつちの下校どき
一人みる花火の空の遠かりき
銀匙の光を添へてシャーベット
新しい机を入れて貝風鈴
夏の月主治医に脈をとられゐて
やはらかき野花のかたち冬日
オリオンの和音のやうな星の粒
薺咲く牛乳瓶に挿されゐて


特選や推薦をいただいた句というよりも、自分が気に入っている句を中心に選んでみました。読み手を驚かせるような尖った句はありませんが、『檸檬はこういう人間なんだな』と感じてもらえるものがあったら幸せです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年をお迎えください。ご自愛、ご健吟をお祈りいたします。