寒鴉

寒鴉ゆく払暁の月追ふごとく

(かんあゆく ふつぎょうのつき おうごとく) 『蒼海』12号 堀本裕樹主宰 選 夜の明けきらない頃、なぜかゴミ捨てにゆくことがあるのですが、西の空に煌々と輝く月に向かって飛んでゆく烏の姿が幻想的でした。

横顔の哲学者めく寒鴉

(よこがおの てつがくしゃめく かんがらす) ふらんす堂通信 167号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 下五を添削していただいたようです。原句は「横顔の哲学者めく寒鴉(かんあ)かな」でした。ありがとうございました。