(さらさらと かみすくゆびや ソーダすい)
俳句界2018年6月号応募句
俳句トーナメント
石井いさお先生 選 佳作
堀本裕樹先生 選 佳作
季語が若干即き過ぎかな...と思いながらもそれ以上思いつきませんでした(汗)
選に入ったのでOKでしょうか?
サザンの「栞のテーマ」
彼女が髪を指で分けただけ それがシビれるしぐさ~♪
(じゃぐちより ひゃってきめおち むげつなり)
俳句ポスト365(第202回 2018年8月9日の兼題:無月)
夏井いつき先生 選 人選
無月とは、単にあいにくの曇り空で月が見えないことではなく、旧暦八月十五日の夜の月が見えないことです。
今年の中秋の名月(9月24日)は満月ではありませんでしたが、とてもきれいな月でした。翌日の満月は月のない夜となり、ベランダでひとり、見えない月に思いを馳せてみたものの、すでにこの投句の締め切り後でした。
(ほんとうの ひとりぼっちや ひえばたけ)
俳句ポスト365(第201回 2018年7月26日週の兼題:稗)
夏井いつき先生 選 人選
家のことであまり時間がなく、初めて俳句ポストへの投句をお休みしようかと思っていた時期でしたが、病院の待合室で空き時間に即興で作ったものを運よく採っていただきました。その分、嬉しさも一入です。
稗。ふだん食べないし目にしないし。小鳥も飼っていないし。難解な兼題でした。
(ぎんいろの ナイフとなしと ロレックス)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2018.9.3(月)
兼題:梨
神野紗希さん選
月初めの月曜日のラジオ句会ですが、今回は前回8月20日の放送から2週間というイレギュラーにもかかわらず、たくさんの投句があったそうです。私も複数句投句しました。梨好き。
梨で詠むときのポイントは、『秋は果物の季節なので、まさに林檎や葡萄やいろんな果物があるなかで梨でなければいけない、梨の魅力をどこまで引き出せるか』だそうです。
以下、放送中にいただいた選評の文字起こしです(黄色が神野さん、灰色がパーソナリティの岡田さん)
これもゴージャスな取り合わせですね。ロレックスの高い時計をして銀色のナイフでちょっとお洒落に梨を剥いている。こんな手元の人が梨を剥くのも素敵でお洒落だなと思いました。
清清檸檬さんも、『この2週間、兼題の季語と向き合うために、梨→無花果→桃→葡萄のローテーションで果物をいただくことを日課にしていました』と。
え~すばらしい。
『その成果があったかどうかは・・・』ということですけど。
ありました。まさかロレックスをして剥いていたわけでは・・・。
あ。どうですかねぇ。どうなんだろう(笑)
なんだかドラマのワンシーンをみているような句でした。
実は、これは、男性が上手に器用に梨を剥いている景でした。放送中、冒頭からいつも通り常連さんの句が次々読まれるし、優秀な句が多くて、今回は駄目かな...と思っておりました。詩情が足りないかな。特選句への道は遠いです。録音を聞き直して勉強します。言い訳をしないように頑張りたい。
(いわしぐも くらしのてちょう かうひかな)
俳句ポスト365(第200回 2018年7月12日週の兼題:鰯雲)
夏井いつき先生 選 地選
初めての地選です。
2016年4月の兼題「蜜柑の花」からここまで56兼題。
この日は天・地選の発表直後、俳句仲間のツイッターのつぶやきで自分の入選を知りました。木曜日の人・並選は午前10時の発表直後にホームページを見に行くことはよくあるのですが、金曜日は「自分の入選はまずない」と端から期待していないものですから、この日もあとでゆっくり見るつもりでした。
「喜ぶ前に驚いた!」というのが正直な感想です。そして夏井先生の評をいただけたのが何よりの記念になりました。鰯雲は実景としてよく遭遇するので比較的与しやすい季語かと思いますが、懐が深く幅の広い季語であるため、句を量産できてもなにか視点の定まらず、私自身はなかなか苦労しました。
選評を引用します。
「暮らしの手帖」を愛読している人は、丁寧に清々しく生活している人のようなイメージがあります。「暮しの手帖買ふ日かな」という穏やかな詠嘆は、美しい「鰯雲」と響き合います。「鰯雲」の美しさ、当たり前の平凡な日々を喜ぶ心が、この句に満ちています。
夏井先生、ありがとうございました。清清檸檬だけに「清々しく」と入れてくださったのかな。他の方の入選句もぜひご鑑賞ください(こちらをクリック)。