雨霧にカメラの濡れて山桜

(あまぎりに かめらのぬれて やまざくら)

伊吹嶺会 矢野孝子 先生
【添削句】雨霧に曇るカメラや山桜

雨霧は小雨のような霧と辞書にありました。
霧にしては、結構強めの霧でしょうか。
カメラが濡れるのでは、感動がやや弱いか。
秋の季語の「霧」が気になるところだが、この句の場合は
山桜が強い季語なので、季重なりにはならない。

校門のペンキあたらし春入日

(こうもんの ぺんきあたらし はるいりひ

伊吹嶺会 矢野孝子 先生
【添削句】校門のペンキあたらし朝桜
     校門のペンキ塗り立て春の風(新入生もよいですね)

出来ている句で、情景が浮かんできます。
ただ、一句の姿として、新しいと入り日が合わないようにも思います。
ペンキはあたらしいというより<塗り立て>のほうがわかりやすいかも。