2017-03-02から1日間の記事一覧

夏蜜柑摘みし鋏の堅き音

(なつみかん つみしはさみの かたきおと)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】夏蜜柑摘むや(剪るや)鋏を鳴らしつつ「出来ていて情景も浮かびます」とのこと。夏蜜柑は夏の季語なので、<堅き音>が効いているかどうか?鋏で剪ることに焦点を絞ったほうがよ…

五つ六つ黄の実の転ぶ春落葉

(いつつむつ きのみのまろぶ はるおちば)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】黄色の実乗せて吹かるる春落葉黄色の実がイメージできない。5、6個の必然性もわからない。春落葉らしさが描けていない。自分としては、金柑の実が木の根元に散らばる古葉の上に転…

ポケットに神籤しのばせ春来る

(ぽけっとに みくじしのばせ はるきたる)伊吹嶺会 矢野孝子 先生【添削句】ポケットに吉の神籤や春を待つこのままでも良いが、なぜ<しのばせ>ているのかがわかりづらいとのこと。「春が来る」で大吉の神籤と暗示させている?添削句のほうが締まりの良い…