夏 生活

大花火消えゆく先に星ひとつ

(おおはなび きえゆくさきに ほしひとつ) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 大玉の花火なら我が家のベランダからもみえるんです。

夏痩の背中を掻いてくるる人

(なつやせの せなかをかいて くるるひと) 『蒼海』創刊号 堀本裕樹主宰 選

さらさらと髪梳く指やソーダ水

(さらさらと かみすくゆびや ソーダすい)俳句界2018年6月号応募句俳句トーナメント石井いさお先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作 季語が若干即き過ぎかな...と思いながらもそれ以上思いつきませんでした(汗)選に入ったのでOKでしょうか? サザンの「栞のテ…

泣きやまぬ裸子に犬大きかり

(なきやまぬ はだかごに いぬおおきかり) NHK俳句 平成30年7月放送応募句 兼題:裸岸本尚毅先生 選 佳作 現時点で年間全没を恐れていた岸本尚毅選。はじめての佳作です。テキストに掲載されている入選句をみる限り、「裸子」で詠んだ句が多かったような気…

空気まであをあをとして夏料理

(くうきまで あおあおとして なつりょうり) NHK俳句 平成30年6月放送応募句 兼題:夏料理星野高士先生 選 特選・一席 NHK俳句から入選九句に入ったとお電話をいただいたのが5月21日です。携帯電話に留守電が入っておりました。2016年秋の俳句さく咲く!以…

王さんの漢詩朗々井戸浚

(わんさんの かんしろうろう いどさらえ)一句一遊 兼題:井夏井いつき先生 選 2018.7.25 水曜日放送 王さんが漢詩を唱えながら井戸を攫って(原文のまま)るんでしょうか 以前、組長(=夏井先生)のブログに書いてありましたが、一句一遊も現在かなりの投…

一番線ホームにひとり遠花火

(いちばんせん ホームにひとり とおはなび) 俳句界2017年7月号応募句雑詠西池冬扇先生 選 佳作 7月号は7句中5句、10名の選者の先生方に佳作に採っていただきました。秀逸以上の句はありませんでしたが、自分では過去最高の成績です。同じ句が複数の選者の…

一匹と一人の夕餉扇風機

(いっぴきと ひとりのゆうげ せんぷうき) 俳句界2017年7月号応募句雑詠稲畑廣太郎先生 選 佳作岸本マチ子先生 選 佳作古賀雪江先生 選 佳作山田佳乃先生 選 佳作

水中花は無音の夜の同居人

(すいちゅうかは むおんのよるの どうきょにん) 俳句界2017年7月号応募句兼題:「無」名和未知男先生 選 佳作能村研三先生 選 佳作

エナメルの白靴月へ踏むタップ

(えなめるの しろぐつつきへ ふむタップ)俳句ポスト365(第171回 2017年5月4日週の兼題:白靴)夏井いつき先生 選 人選計5句を投句。今回は確実に全没だと思いました。「白靴」は夏のお洒落を本意とした季語。結婚式の儀式のための白靴や、医療現場で日常…

ガラス戸の松のみどりや玉の汗

(がらすどの まつのみどりや たまのあせ) 俳句界8月号投句 選外

薄明の庭に残れる花火の香

(はくめいの にわにのこれる はなびのか) 『夜は明けて庭に残れる花火の香』のほうが柔らかいかしら。

女子会の話題さらふや葛桜

(じょしかいの わだいさらうや くずさくら) 写真はフリー素材をお借りしました。

踝の恥ぢらふやうな初浴衣

(くるぶしの はじらうような はつゆかた)

ため息のわけを知りたし冷やし麦

(ためいきの わけをしりたし ひやしむぎ) 俳句ポスト365(第148回 2016年5月26日週の兼題:冷麦)に投句し、並選にとっていただきました。 ☆没句(落選句)冷麦をもみ洗う手にしみありて

門涼み声するほうにアガパンサス

(かどすずみ こえするほうに アガパンサス) 久しぶりの好天。風に揺れるアガパンサスに「こっち見て!」と声をかけられた気がしました。