海の日や自称「元船乗り」のA氏

(うみのひや じしょうもとふなのりの Aし)

俳句ポスト365(第197回 2018年5月31日週の兼題:海の日)

夏井いつき先生 選 人選

どうなのかな、この句。こういう句もありなのだろうか。
自分でも選者の傾向に合わせた作句になってしまっていると思う今日この頃。

赤潮や空襲警報の残響

(あかしおや くうしゅうけいほうの ざんきょう)

俳句ポスト365(第196回 2018年5月17日週の兼題:赤潮

夏井いつき先生 選 人選

赤潮は俳句ポスト史上、最も難しい季語だったのでは?と皆さんおっしゃっていました。不穏な感じを出したかったのですが、どうでしょうか。

赤潮の例句のなかではこの句が好きです。

 へその緒や岸に赤潮来てゐたり 西川火尖 

 

老い猫のしつぽを立てり虹立てり

(おいねこの しっぽをたてり にじたてり)

NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2018.7.2(月)
兼題:虹
神野紗希さん選

投句したものの、この日は大阪で夕方までセミナーに参加し、ラジオを聴けないだろうと諦めていました。でも帰りの新幹線の中で放送を聴くことができました。山陽新幹線は西に進むほどトンネルが多く受信状況が悪くなるのですが、ちょうど発車時刻に番組が始まり、ビールを飲みながら車内でまったりとした時間を過ごしました。

先月に続き番組内で読み上げていただき、こんな選評をいただきました。慌てて簡単なメモを取っただけなので要約です。音楽明けにもパーソナリティーの岡田さんと拙句について語っていただき、光栄の限りでした。

これは図形的に面白い句ですね。まっすぐにピンとたった猫のしっぽと弓なりの虹(虹のアーチ)との対比。こういう形からも句は作れるのですね。虹の形状、色・・・。作者が何を引き立たせるかでいろいろな句を詠むことができます。

先月の俳句ポストに出した句を作り替えたものでした。
没句供養になりました。

 

荒原たる鉱山の跡百合幾千

(こうげんたる こうざんのあと ゆりいくせん)
一句一遊 兼題:原
夏井いつき先生 選 2018.6.27 水曜日放送

荒れる原っぱと書いて荒原たるですね。
堂々とした句です。

 

角砂糖積み上げらるる目借時

(かくざとう つみあげらるる めかりどき)

俳句界2018年3月号応募句
俳句トーナメント
堀本裕樹先生 選 1回戦敗退
先月に続いて堀本先生のトーナメント選出が嬉しいです♪

今月号は投句した七句のすべてが自分の中では実験的な冒険句でした。
なので三句も選に入ったのは驚きです。
あとから読み返してみて、(これは駄目だな)と自分で×を付けた句もありましたが、それはやはり選外でした。
自分でも出来不出来が大きいように思います。
そして入選は選者との相性にもよるかと...。

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春の夜やLの発音繰り返す

(はるのよや えるのはつおん くりかえす)

俳句界2018年3月号応募句
雑詠
角川春樹先生 選 秀逸
夏石番矢先生 選 佳作

自分としてはかなり冒険した句です。
艶めかしい夜。
選んでいただけるとしたら、この先生方かなと思っておりました。
ビンゴでした(笑)

掌に青きレタスを遊ばせて

(てのひらに あおきれたすを あそばせて)

俳句界2018年3月号応募句
雑詠
櫂未知子先生 選 佳作

レタスは「萵苣(ちしゃ)」の傍題。
以前からレタスで句を作ってみたいと思っておりました。
櫂先生の佳作というのがなによりも嬉しいです。


すみずみに水行き渡るレタスかな 櫂 未知子