探梅へスイッチバック賑はひぬ
(たんばいへ すいっちばっく にぎわいぬ)
俳句ポスト365(第184回 2017年11月16日週の兼題:探梅)
夏井いつき先生 選 人選
探梅とは 早梅を探って山野を歩き回るのが探梅または探梅行である。名所とされる梅林の花が咲き満ちているのを観るのとは趣を異にする(角川学芸出版 合本俳句歳時記より)。
俳句ポストの季語検討によれば、
・ 早咲きの梅を求め、探すこころ
・ たとえ野に出なくても梅を尋ねるこころ、梅・春を待つこころ
・ 早咲きの梅を見つける場合も見つからない場合もある
ほころび始めた梅の花の光景を詠んだ句もありますが、梅を眺める行為よりも、「春待つ心」が探梅という季語の本意なのでしょうね。
「梅」、「寒梅」、「早梅」、「梅見」など、梅が付く季語は多く、その違いは難しいです。