2016-10-15から1日間の記事一覧

船頭の竿より出づる秋の風

(せんどうの さおよりいづる あきのかぜ)伊吹嶺会 坪野洋子 先生 【添削句】船頭の棹の先より秋の風 「竿」は「棹」とする。提出時に「秋の風」を「川の風」と入力ミスし、無季の句を送ってしまった。

天高き雲間より鳥飛び出せり

(てんたかき くもまよりとり とびだせり)伊吹嶺会 坪野洋子 先生 【添削句】雲間より礫のごとき渡り鳥 「天高し」は「秋高し」の副季語で澄み渡った秋の空の広々とした感じを指す言葉。よって、原句の季語の「天高き」は不適切である可能性がある。添削句…

白露や笹の葉末に朝日照る

(しらつゆや ささのはずえに あさひてる)伊吹嶺会 坪野洋子 先生 【添削句】日を宿す笹の葉先の露の玉 白露に朝日が当たっている景を詠みたいのだから、上五で切ってしまうと句意が曖昧になってしまう。原句は朝日に主点があるが、添削句は露に焦点をあて…