青梨をもぎ来しごとき月夜かな

(あおなしを もぎきしごとき つきよかな)

ふらんす堂通信 166号
花実集 雑詠 髙田正子先生 特選

特選をいただきました(涙)
どちらへ投句しようか迷った句でしたが、花実集にしてよかったです。
以下、髙田先生からいただいた選評です。ありがとうございました。

梨には赤梨系と青梨系があります。青梨は二十世紀梨のような皮の青い種類を指します。この句の青梨は「~ごとき」と比喩に使われていますから、イメージは引っ張りながらも一句の季語は「月夜」でしょう。青みがかった、すっきりした光に満ちた夜なのでしょう。