母の日の黄ばみしレシピノートかな

(ははのひの きばみし レシピノートかな)

『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選

食器棚の引き出しから、母が結婚当初通っていた料理教室のレシピとメモ書きが出てきました。完全に色褪せ、紙の端もぼろぼろと朽ちていましたが、当時の母の初々しさを伝えてくれるものでした。

この句は句会で主宰に添削していただいた句です。
[原句]母の日のレシピノートの黄ばみかな

自分がなにを詠嘆したいかによって、「かな」をつける位置を考えなさいということでした。