羽根よりも軽き光や芒原

(はねよりも かろきひかりや すすきはら)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.9.7(月)
兼題:芒
神野紗希さん選 特選

作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「秋の七草のひとつで、お月見にも欠かせない芒。銀色の穂は、秋のさみしい日月の光をよく集めます。昼の芒か、夜の芒か。一本の芒か、一面の芒原か。芒のまとう陰影を感じながら詠んでみてください。」でした。

以下、紗希先生からいただいた選評の文字起こしです。

紗希先生)ねぇ、羽根だけでももうすごく軽いんですけど、それよりも光(ひかり)って軽いんだよ。芒の野原にこう降りてくる、その降っている、芒に乗っている光ってそれくらい軽いんだよ。芒の野原にいる鳥たちのことも感じさせながら、どんどんどんどん光が満ちてゆく場面を想像しました。
留美さん)ね、すごくなんか爽やかな風を感じるような一句ですね。

特選5句でした!光を詠んだ句を2句投句しましたが、こちらの句はわりとさらりと(?)まとめた句で類想かも...と心配でした。素敵な選評までいただけて幸せです。ありがとうございました。

ラジオまどんなblog →9月7日(月)放送後