煎餅の甘塩つぱさや夕焼坂

(せんべいの あまじょっぱさや ゆやけざか)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.7.2(木)
兼題:夕焼
神野紗希さん選

作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「燃えるような一日の終わりに訪れる夏の夕焼は、心身にしみとおってゆく、圧倒的な印象をもっています。夕焼の前に立ち尽くす心を、どのようにして句の底に通わせるか。 万人が心動かされる夕焼だからこそ、私にとっての夕焼をイメージすることが、句作には大切かもしれません。」でした。

以下、紗希先生からいただいた選評の文字起こしです。

紗希さん)夕焼の染める坂で、お煎餅屋さんでちょっと煎餅買って、いまパリッとかじっている。甘塩っぱさというところが夕焼のもっている郷愁とさみしさをうまく言いとめていますね。
留美さん)そうですね。この日どんなことがあったのかなと想像したりしますね。
紗希さん)もしかしたら、ちょびっとだけ泣きたいのかもしれない。

最近は毎月は投句できていなくて、しかも先月の「さくらんぼ」は全没でした。
今月は放送で紹介されて嬉しいです。類想になりがちで夕焼も難しかった。ありがとうございました。


ラジオまどんなblog → 7月2日(木)放送後