霜柱一糸一糸の透きにけり

(しもばしら いっしいっしの すきにけり)

NHK俳句さく咲く!令和元年12月放送応募句
兼題:霜柱
堀本裕樹先生 選 佳作

類想句の域をなかなか超えられなかったなか、この句を採っていただけて嬉しいです。触れると折れてしまいそうな霜柱。その一本一本の透明感を出せればと思いました。当初、「一糸一糸の光かな」としていましたが、名詞が続くのが単調だし、「光」も陳腐な表現かなと。自分としては単なる写生にとどまらず、あともうひとつ+αが欲しいところです。