仙人掌の花冠や西に土星

(さぼてんの はなかんむりや にしにどせい)

『蒼海』5号 堀本裕樹主宰 選

夏の夜空に土星がみえるとしたら、深夜3時頃でしょうか。

5号は10句中7句掲載という成績でした。6句、7句をうろうろという感じです。改めてみると植物の季語ばかりで反省。自分では勝負したつもりの「皮蛋」、「白蛾」の句はあっさり没でした(涙)

でもひとつ嬉しいことがありました。4号に掲載された「オリオンの和音のやうな星の粒」という句、歌人の山田 航さんの選評をいただいたのです。オリオン座のかたちを楽譜の和音の表記にたとえて意外に新鮮な把握だと。そして「オン」の韻を重ねているのも印象的だと。山田さんありがとうございました。
 角砂糖ふくめば涼しさらさらと夏の崩れてゆく喫茶店 山田航

ここからは駆け足の結社誌投句成績報告になりますが、よろしかったらおつきあいください。