いつも来る魚商の女春セーター

(いつもくる ぎょしょうのおんな はるセーター)

俳句界2019年4月号応募句
雑詠
櫂未知子先生 選 佳作

地元はほぼシャッター街ですが、先日商店街を歩いていたときに、魚売りの女性をみかけました。通りに魚をならべ、小さな折りたたみ椅子に腰掛けてうつむき加減の少し寂しげな女性でしたが、その隣では別の物売りの女性たちがなにやらお喋りに花を咲かせており、その風景にふと懐かしさを感じました。
昔はわが家の前でも自転車で魚を売りに来る女性をよくみかけました。
いまなら声をかけて呼びとめて買いたいところ。

櫂先生にこの句を選んでいただいたのが少し意外でした。ありがとうございました。