左岸なる神社の森へ残り鷺

(さがんなる じんじゃのもりへ のこりさぎ)

『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選

句材を探しに市街地を流れる川沿いを散策。そこの船溜まりは小学生のときの写生大会のお約束の場所でした。課外授業は楽しかったけど船の絵を描くのは難しくて。
散歩中実際に居たのは鴨で、鴨の句を作りましたがしっくり来ず。鷺になりました。
この頃、「○○なる」という表現を気に入って使っておりました。

残り鷺は「冬鷺」の傍題。(白鷺の)多くは南方に渡って越冬する。日本の冬に残っているのは、一部の渡りそびれたもので、それが「残る鷺」である(講談社 新日本大歳時記「冬」より)