夕暮れに溶け出してゐる蝶の翅

(ゆうぐれに とけだしている ちょうのはね)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.3.4(月)
兼題:蝶
神野紗希さん選

蝶で詠むときのポイントは、『蝶はいろんなイメージのある季語で、はかない命というイメージもあれば、子供達が追いかける可愛いという感じもあるし、その春の喜びを伝えてくれるというところもあるし、蝶のどの側面を引き出すかということを意識する』だそうです。

以下、放送中にいただいた選評の文字起こしです。

これも蝶という形のあるものが溶けるはずはないのに、夕暮れの、夕暮れって光と闇が入り交じる時間ですよね、だから光なのか闇なのかもうわからなくなって溶けていく、闇に消えていこうとしていく蝶の翅。美しい句ですね。蝶の命の不確かさも感じる句です。

過分な選評をいただきました。本人がそこまで考え抜いて作句できていたらよかったのですが...(汗)
我ながら地味でインパクトに欠ける句だなと、応募の際に外そうと思った句でした。投句しておいてよかったです。

紗希先生、今月も素敵な鑑賞をありがとうございました。
残念ながら私はリアルタイムで聴けなかったのですが、放送中、お友達のみなさんがツイッターのTLで盛り上がられていたようでした♩