立春や助役のスピーチに涙

(りっしゅんや じょやくのスピーチに なみだ)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.2.4(月)
兼題:立春
神野紗希さん選

立春で詠むときのポイントは、『昨日と変わらない風景も立春と聞いただけで輝き出す。言葉の力で日常が光り出す。(立春とは)そういう季語だと思います。春が来た喜びを感じさせつつ、いかにも春らしいというよりは自分の見つけた春がそこにでてくるといいかなと思います』だそうです。

以下、放送中にいただいた選評の文字起こしです(黄色が神野さん、灰色がパーソナリティの岡田さん)

ええ会社やのぉと...(笑)。助役がもし嫌な人だったら、涙できないですよね。なんか春が来るって本当に嬉しくて特別なことだから、こうやって素直にスピーチ涙したよって言えるのが素敵だなと思いました。

なんかこう背筋が伸びるような俳句が多かったですよね。

今回はなんと鶏侍さん→瑠璃甫さん→檸檬の順で続けて読み上げられるという快挙!
選評では「会社」と仰っていますが、私のなかでは村役場の助役さんという設定でした。3人でノルマを課している「村句(村の字を入れるか村を連想させる句)」でしたが、今回も素敵な鑑賞をいただいて嬉しいです。紗希先生ありがとうございました。