2018-12-27 直進車のひつきりなしに街路炎ゆ 炎ゆ 夏 時候 (ちょくしんしゃの ひっきりなしに がいろもゆ) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選 夏から母の通院の付き添いが始まりました。交差点で右折したいのに直進車がなかなか途切れず、真夏の日差しがぎらぎらと照りつける、そんな街を詠んだ実景句でした。 炎ゆは「灼く」の傍題。真夏の太陽の直射によってまさに焼け付くような暑さとなること。海岸の砂浜などは裸足で歩くことができないほどの熱さとなり、アスファルトの道路は足がめりこむほどに熱せられる(角川書店編 俳句歳時記 夏)。