蛇口より百滴目落ち無月なり

(じゃぐちより ひゃってきめおち むげつなり)
俳句ポスト365(第202回 2018年8月9日の兼題:無月)
夏井いつき先生 選 人選

無月とは、単にあいにくの曇り空で月が見えないことではなく、旧暦八月十五日の夜の月が見えないことです。
今年の中秋の名月(9月24日)は満月ではありませんでしたが、とてもきれいな月でした。翌日の満月は月のない夜となり、ベランダでひとり、見えない月に思いを馳せてみたものの、すでにこの投句の締め切り後でした。