便箋をゆつくり開き寒卵

(びんせんを ゆっくりひらき かんたまご)

俳句界2017年11月号応募句
雑詠
櫂未知子先生 選 特選
今瀬剛一先生 選 佳作
角川春樹先生 選 佳作

俳句界で初めての特選に!ありがとうございました。
選者の評を引用します。

「寒卵」は何かと取り合わせるのが難しい季語である。しかし、この句は届いた手紙を「ゆつくり開」くことで、新しき出来事を迎える心持を描くのに成功した。気負わぬ美しさのある作品である。

寒卵は冬の季語。鶏卵は完全食品に近く、特に寒中のものは栄養豊富で、生で食べるのが良いとされる。昔は珍重された。

今の時代、冬の卵に滋養があるなんて特別思わないのであまりピンとこないところも正直あったのですが、いつか使ってみたい季語のひとつでした。