2017年を振り返って2018年へ

俳句を始めて2年。年が明ければ俳句3年生になります。

今年の作句数は422句。厳密には今年作った句の数ではなく、今年どちらかへ投句した数です。
内訳は、俳句ポスト161句、NHK俳句161句、俳句界84句、いるか句会(通信を含む)7句、伊吹嶺会添削9句。
そのうち、選者に採っていただいた句は53句でした。

新版20週俳句入門(藤田湘子著 角川学芸出版)に次のようにあります。

「初学のころは<たくさん作る>ほうがよろしい。たくさん作句しているうちに、俳句という形式のあれこれが、薄皮を剥ぐように感得されるということがある。言い換えれば<実作で鍛える>ということになる。

俳句は一千句ぐらい作ると、どうやら身についた感じになる。早く一千句作ることです」(中略)たとえば、一日一句ずつ作る。これは一つの勉強法として作句歴の長い人にもかなり普及している。しかし、一日一句がムリならば一ヵ月三十句作る。(中略)まあ、このへんが標準作句数と言っていいだろう。一ヵ月三十句とすれば一年では三百六十句。一千句までは三年足らずで達成できる。

一年目の作句数は240句でした。二年間で662句。このペースを守れば、三年間で一千句になります。果たして来年の今頃、わたしは何かしらの手応えをつかめているでしょうか。

それからもう一つ。入選を目的に投句することで気がかりなことがあり、それがまさに同書で藤田湘子さんのおっしゃっていることです。

(前略)投句する人の側に、自分を忘れた俳句作りが見られるようになってくる。裏をかえせば、入選したいがために、選者の好むような素材や表現をしようとする邪念がはたらいて、「自分の俳句」でなくなってくる。つまり「自分のために」ではなく、選者の傾向に合わせるための俳句作りになってしまうわけですね。こうなったらもう一巻の終り。十年やろうが二十年やろうがなんの稔りもない作句生活になってしまう。(後略)

「自分のために」
「自分の俳句を作る」
という言葉を忘れずに、来年も自分らしく俳句を続けていきたいと思います。
まだ3年生だもんね。焦らず、素直にね。